中国の存在感は世界レベルでも大きいことが表れていましたね。

中国工商銀行(ランキング1位)、

中国建設銀行(ランキング2位)、

中国農業銀行(ランキング3位)、

中国銀行(ランキング5位)の4行は

中国4大銀行と言われています。

この4大銀行だけで中国全体の総資産の8割を占めています。

設立は1912年、4行の中では一番長い歴史を持ちます。

中華民国の時代には中央銀行として機能していました。

さらに、1994年金融制度改革により、国有の商業銀行に代わりました。

設立は1984年。

もともとは国有鉱工業と商業企業への貸し出しを担当していました。

ただ、少し変わっていて、

政府のインフラなどへの建設資金を効率的に管理するため

に設立されました。

商業金融に特化することになりました。

1952年設立です。

金融制度改革では農村向けの政策金融業務が中国農村発展銀行へ移されました。

1996年には農村信用合作社の監督管理機能も金融監督管理委員会に移行、

商業銀行として再出発しています。

2016年には大幅なリストラがあったり、

増資の必要性を説かれる等、

さまざまな問題が生じていました。

夏美さん、銀行はどうやって利益を上げているか知ってますか？

貸したお金がきちんと返済されれば金利も入りさらに資産は増えます。

一方、貸した会社が破産し返済ができなくなる場合はどうでしょう？

不良債権と言われる回収困難なお金です。

不良債権は銀行自身で穴埋めしなければなりません・・・

つまり、返ってこなくなった資金＝不良債権の穴埋めに、

総資産が使われます。

中国の4大銀行はまさにその状態です。

不良債権を抱えすぎていたんですね。

2004年には20～30％あったといわれています。

世界平均が3%といわれるので、相当の金額であることがわかると思います。

さすがに世界の目も厳しくなってきます。

不良債権で銀行自体が立ち行かなくなると、大変なことになります。

そのため、常に注目、問題視され

指摘や政策がとられてきました

ようやく改善の兆しが見えたといわれています。

ただ、心配の兆候はまだ消えてはいません。

金融引き締め策が経済全体に行き届かず、

実態が伴っているのか疑わしいといわれています。

ランキングからも見えるように中国経済の世界影響は今や多大です。

動向を探るためのデータがランキングには詰まってますから、

ニュースと合わせてチェックして見てくださいね！

実はこの中国4大銀行は4行とも日本に支店があるんですよ。

他の3行に関しては個人で口座開設でき、利用可能です。

海外の銀行にすると、通貨が違う種類の口座が作れるので

海外旅行やビジネスで利用する際は大きな利点になりますよ。

今回は中国経済でしたが、ぜひ他の国の銀行も見てみてください。

さらに世界が身近に感じられると思いますよ(^^)