皆さんこんにちは。
会社員として働きながら、
お金の守り方を教える
FPをしている後藤恭兵です。
今回は、話題となった「ピケティ」の
・日本に格差は存在するの?!
・ピケティが述べる真意とは
といった部分をお伝えしていきたいと思います!
▼関連記事はコチラ▼
https://money-secret.thousand-ventures.jp/10944
https://money-secret.thousand-ventures.jp/11117
このブログはFP事務所を舞台に、
3人のキャラクターがメインとなって、
お金や経済の知識を易しく解説します。
-300x199.png)
左☆涼子さん…最近金融を学び始めた新婚さん
中✩吉永所長…FP事務所所長。30代前半真面目な実力派FP
右✩夏美ちゃん…新米FP。明るく元気でちょっと天然
日本に格差は存在するの?!


よろしくお願いします。

ちなみに、日本に格差はあると思いますか?


私は日本に格差はないと思ってるんですけど・・・

そうですね。
日本は<1億総中流社会>と昔から言われていて
世界的に見ると貧困層と呼ばれる人たちは少ないという印象です。
ですが、日本においては、
厚生労働省の調査によると
平均可処分所得(給与の手取り金額平均)の半分以下で暮らす家庭の割合(相対的貧困率)は2012年に16.1%に達していて、この30年間ほぼ一貫して上昇しています。

えー!
日本全体でみると貧困層が
16%もいるんですか!!

そうなんです

確かに、「生活が苦しくて…」という話はよく聞きますもんね。

約6人に1人は貧困層という計算になりますから多いですよね。


あと、日本は経済成長率が低いのも関係ありますよね?

その通り!
日本を含む先進国では経済成長率が鈍化しており、
それに伴う失業や所得の低下が深刻な問題になっています。
さらに先進国では、一般的に少子化が進んでおり、資本は相続を経ても拡散せず
逆に世襲的に蓄積が進んでしまう可能性があります

へー、そうなんですね!

世界と比べても、財週に占める相続税の割合が非常に高いです。


相続は日本では格差拡大に関係ないのかもしれないですね

相続に関しては、日本は格差が拡大する要因にはなりにくいですね。
日本の問題点は、
正規雇用者より非正規雇用者の数が拡大することによって、下位層の所得が低下していくことにあるという意見が多いですね。

確かに!そこには格差はありそうですね。

また、日本においては富裕層への課税は十分行っています。
人口の4.8%しかいない給与所得1000万円超の人が、所得税額の49%も負担しています。
しかも、税金を引かれた後、収入格差はさらに縮小されています。

所得が1000万円の人が一番所得税が高いという話は聞いたことありますね。

ええ。
なので、日本において富の格差が深刻な状態かどうかは意見が分かれるところでもありますね。


なるほど。日本は、
相続税が高いから昔からの億万長者が少ない点と
税制面で格差対策を取っているため該当しにくいのですね。

そうですね。その傾向は強いです。

なんだか色んな話が出てきましたけど、結局ピケティさんが伝えたいことが何か分かんなくなってしまいました…

ピケティが述べる真意とは

さて、これまで
ピケティの著書【21世紀の資本】について話してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
内容は理解できましたか?


内容は大体理解できました!

そうですか!
夏美さんはいかがですか?

結局は、
今後も資本主義が変わらない限り、格差は広がっていく可能性が高いってことですよね?

そうですね。
正直、こういった学術的な書籍がここまで話題になる事はレアです。
でも、やはりみんな格差が存在することを薄々感じていたのだと思います。

そうですよね。それに、
ここまで格差があるのには何か理由があるとも思っていました・・・

そうですね。やはり、
富の格差をデータに基づいて根拠を示したピケティ氏の功績は大きいでしょう。
ピケティ氏本人もこの書籍「21世紀の資本」は専門家に向けて書いた本ではないとしています。
一般の方々が「経済の問題が何であるか」を一般的な知識としてもらい、それを考えてもらうことが大切であると述べています。

やはり富の格差がない社会の方が良いのでしょうか?

そこも論争が起こっていますね。
ピケティ氏本人は資本主義下において、
一定の格差が生まれてしまうことは否定していません。
また、経済が成長できれば格差は縮小する方向に働くのですから、成長を否定している訳でもありません。
しかし、市場経済は放置すれば格差は拡大し、
これは民主主義や社会正義の価値観を脅かす
として警鐘を鳴らしています。

そうなんですね。
みんな平等がいいという価値観もありますもんね。

そうですね。
ただ、こればかりは賛否両論がありますからね。

でも、努力する人や
能力のある人が相応の
報酬をうけとること
は悪いことだとは思いません

そうですね。
みんな平等という意味では
最低限のラインまでは皆平等に保障されていますし
努力する人が報われなくなれば、当然意欲がなくなり経済にとっても打撃となるでしょう。
マルクスや社会主義者は
金利や搾取をなくすために私的所有権そのものをなくそうとしたわけです。
これで資本主義の根本的矛盾r>gは解決しますが、価格も機能しなくなります。

なるほど。
では、私たちはこれから先どう考えていけばいいのでしょう・・・

そうですね。
そもそも、市場経済と所有権とは、単に資本家が労働者を支配する道具ではなく、多くの人々を命令なしに協調させるシステムであるので、それなしだと経済は動きません。
また、日本人の経済・お金に対する知識は、一般的な人でも中学1年生ぐらいの知識しか持っていないとも言われています。
なので、これを機にお金に対する知識をつけていってほしいですね。

何も知らず、変化を起こさないと格差が拡大していくのであれば、今すぐ自分にできることをはじめたくなりますね。

素晴らしい考えです!

私ももっと知識をつけていきたいです!

これから少しずつ一緒に学んで、実践していきましょう!
ThousandVentures 公式LINE@
金融のニュース、クイズ、豆知識のお得情報の配信はこちら♪
ID検索「@tkr2273x」でも検索できます☆
セミナー割引クーポンをプレゼント★
1228
https://goo.gl/forms/sfZhncAEUYocFHL93
この≪1228≫を入力するだけで
参加費が1000円オフになります。
●友人からの特別招待枠とブログクーポンの併用はできません
前回は、世界的に資本に対して税金を課す話をしました。
そして今回は、この日本では富の格差が実際に存在するか?
について話していきたいと思います。