今日も「お金の秘密辞典」をお読みいただきありがとうございます。
今日の内容は、”選挙”と”株価”です。
実は、10月22日に2017年衆議院議員解散総選挙が投開票されると決まった9月28日より、日経平均株価は上昇。
これは、今回に限ったことではなく、「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクスが、存在すると言われています。
そこで今日は、「選挙と株価は、関係がある?日経平均57年ぶり16連騰のわけ」をテーマに、
◆2つには、相関関係があるのか、ないのか?
◆なぜ、日経平均株価57年ぶり連騰しているのか?
について見ていきたいと思います。
<目次>
- 「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクスはこうして生まれた
- なぜ株価は上昇?時事ネタと株価は相関関係がある
- 円安になると、なぜ株高になる?日経平均57年ぶり16連騰のわけ
- 今日のまとめ
このブログはFP事務所を舞台に、
3人のキャラクターがお金や
経済の知識を易しく解説します。
左✩吉永所長… 真面目で腕利きのFP事務所所長
中✩夏美ちゃん…新米FP。明るく元気でちょっと天然 左
右☆三好さん…ごく普通のサラリーマン。妻子持ち(娘4歳)

夏美さん、こないだの「2017年衆議院議員解散総選挙」、投票には行きましたか?

もちろんですよ!
ただ、台風の影響があると聞いて、期日前投票にしました。
ただ、台風の影響があると聞いて、期日前投票にしました。

夏美ちゃん、偉すぎ!!
僕は、台風のせいで60分も待たされたというのに。
僕は、台風のせいで60分も待たされたというのに。

うっかりな三好さんらしいですね。
今回の解散総選挙の結果、皆さんもご存知のように、与党が313議席、野党が130議席と、自民、公明両党で定数の「3分の2」を維持し、与党が大勝。
一方で、経済界ではこんなニュースも話題になっていました。
今回の解散総選挙の結果、皆さんもご存知のように、与党が313議席、野党が130議席と、自民、公明両党で定数の「3分の2」を維持し、与党が大勝。
一方で、経済界ではこんなニュースも話題になっていました。
日経平均は未踏の16連騰を達成。
— 小栗太@日経 (@ogurifutoshi) 2017年10月24日

日経平均株価16連騰、57年ぶりに過去最高記録を樹立したというニュースです。

日経平均株価16連騰というのは、16日間連続で続伸したということですか?
合わせて読みたい記事!基礎から、知りたい方へ。

その通り!!
日経平均株価が、始値よりも終値が高い日が16日間続き、10月に入って一度も下げていないという記録を打ち立てたのです。
これは、1960年12月から1961年1月にかけて作られた14連騰という記録を57年ぶりに更新するもの!
当時日本は、「日本所得倍増計画」が打ち出されていた時代です。
閉塞感のある今の日本が好景気に湧くというのは、大変喜ばしいことでもありますが、
一方で、投資家の間には警戒感も広がっているといった状況です。

10月に入り、一度も下げていないということは、安倍首相が9月28日に衆議院を解散したことと、何か関係があるのでしょうか?

勘が鋭いですね〜!!
実は、「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクスがあります。
実際に、9月28日以降、日経平均株価は一旦は下落したものの、軒並み上昇を続けています。
「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクスはこうして生まれた

こちらのグラフを見てみてください。


確かに、上昇している…これって、今回に限ったことなんですか?

9月28日の衆院解散日から、23日までに約6.5%上昇。
公示日の10月10日からみても、約4.1%上昇しているんですね。
解散・公示から投票日に向けた相場の動きは、「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクス通りです。
公示日の10月10日からみても、約4.1%上昇しているんですね。
解散・公示から投票日に向けた相場の動きは、「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクス通りです。

では、これまで行われてきた2005年、2009年、2012年、2014年の解散総選挙での日経平均の動きを見てみましょう。

(出典元:楽天証券)
◆ 「郵政解散」とは、2005年8月8日の衆議院解散の俗称です。
参議院での郵政民営化法案否決を受けて衆議院を解散したというもので、開票結果は与党が327議席と圧倒的大勝。
構造改革に積極的な強い政権誕生と見て、外国人が積極的に買いに出たことで、株価は上昇しました。
◆また、「2009年民主党政権誕生」では、民主党が政権交代を果たした年でしたね。
鳩山由紀夫氏が第93代内閣総理大臣に任命されましたが、民主党が経済成長よりも社会福祉充実を重視する政策を次々と打ち出したことから、外国人の評価は高まらず、株価は下落しました。
◆そして、「2012年アベノミクス開始」2012年12月16日に行われた衆議院総選挙で第2次安倍内閣が誕生。
経済成長を重視する強い政権誕生と見て、外国人が積極的に買いに出ました。

こうしてみると、やっぱり、”選挙”と”株価”には相関関係があるみたいですね!

だけど、吉永さん!
みずほ証券が1990年以降の9回の衆院選と株価の関係について調べた結果、
「株価が上昇し続けたのは、この2回を除くと他にはない!」という結論を出しています。
むしろ下落しているといったデータもあるみたいで・・・
つまり、”選挙”と”株価”には相関関係はないんじゃないですか?

そう、三好さんの言う通り。
だから、あくまでジンクスにすぎないんです。
ただ、ここから一つ言えることは、日経平均を動かしているのは外国人であるということ。
外国人は、日本の政治ニュースに敏感に反応します。
具体的には、「総選挙後に内閣支持率が上がり、強い政府ができる」イメージがあれば、外国人は日本株を積極的に買ってきます。
逆に、内閣支持率が上がらないと、外国人は失望する可能性があり、株価は下落するでしょう。

選挙と株価がこうやって連動するというのは、面白いですね。

選挙だけでは、ありませんよ。
株価というのは、時事ネタと非常に結びついています。
なぜ株価は上昇?時事ネタと株価は相関関係がある

例えば、9月末に人気テレビアニメ『けものフレンズ』で監督・シリーズ構成などを務めた「たつき監督」の降板が突然発表された騒動が、KADOKAWAに関わりのある企業(同アニメとコラボした日清食品とJRAなど)にまで飛び火した問題が大ニュースになりました。

そんなことがあったんですか!?

えぇ、そしてそのニュースが報じられたあと、KADOKAWAの株価は急落したんです。


また、最近では「神戸製鉄所」のデータ改ざん問題で同社の株価は急落に追い込まれましたね。


株主からすれば、当然のことでしょうが、
つまり、いいニュースの時は、株価は上がるけど、悪いニュースの時は、株価は下がるということですね。

中には、急落を反動に大きく儲けようという投資家もいますが・・・
ただ、これだけではありません。
他にも災害が起これば復興関連銘柄や防災関連銘柄が上昇したり、オリンピック開催地周辺が再開発されるので土地や建物を持っている会社の株が上がったり、
一方で、ニューヨーク株式市場や日経平均先物の価格が下落すると、現物の日経平均も下がったりします。
ただ、これだけではありません。
他にも災害が起これば復興関連銘柄や防災関連銘柄が上昇したり、オリンピック開催地周辺が再開発されるので土地や建物を持っている会社の株が上がったり、
一方で、ニューヨーク株式市場や日経平均先物の価格が下落すると、現物の日経平均も下がったりします。

なるほど!
時事ネタと株価は意外なところでつながっているんですね!
時事ネタと株価は意外なところでつながっているんですね!

いいところに気づいてくれました!
では、ここで突然ですがここで問題です。
「中国が一人っ子政策を廃止する」というニュースが出たとき、株価が上昇したのは、どの企業でしょうか?

え~!?

これまで、一人だった子が二人、三人と増えれば、養育費がかかるわけですよね。
教育業界とか、ランドセルを作っている会社とかですか?
教育業界とか、ランドセルを作っている会社とかですか?

三好さん、惜しい!!
実は、株価が上がったのは、「森永乳業」や「ユニ・チャーム」でした。
森永乳業は粉ミルク、ユニ・チャームは赤ちゃん用おむつのメーカー。
実際に、中国ではどちらの企業商品も人気です。


世界の株主たちは、今や国内だけではなく、海外にも目を向けているということですね。

国境を超えて、お金を貸したり、借りたりしているんですよね。

そう、外貨投資と呼ばれています。
もし、日本の金利がアメリカに比べてはるかに高かったり、日本の株価がアメリカに比べてどんどん上昇していたら、日本に預金したり、日本の株式を購入しようとするアメリカ人が増えますよね。
こういったドルを円に交換する動き(=円の需要)が増えると円の価値はどうなりますか?

「円高」になりますね。

(出典・参考元:まなぼう)

その通り!
逆に、アメリカの金利や株価が高ければ、日本よりもアメリカに投資したいと考える日本人が増えるので、為替相場は「円高」になります。
逆に、円を持っていても金利がつかず儲からない、となれば三好さんだったらどうしますか?

円を持っていても、仕方ないなら、円を売って外貨通貨を買って外貨預金をしますね!

そう、三好さんのように日本よりも、海外に投資したいと考える日本人が増えると、世界の円相場は下がり、「円安」の原因の一つとなります。
実は、この「円安」というのは、「株高」に影響すると言われています。

「円安」になると、「株高」?
どうしてですか?
どうしてですか?
円安になると、なぜ株高になる?日経平均57年ぶり16連騰のわけ

実は、外国の投資家の中には、「円高なら日本株を売り、円安になると日本株を買う」というプログラムを使って高速取引をしている人たちがいます。

ああ!知っています!
個人投資家とは違い、「チームで運用する」プロ集団のことですよね!
個人投資家とは違い、「チームで運用する」プロ集団のことですよね!


そう、ただ個人投資家が、個人の資金で株式の売買などを行うのに対し、機関投資家は多くの人たちからお金を集めて運用しています。
彼らが、「円安になると日本株を買う」というプログラムのもと、日本株を買えば、株価は上がるわけです。

なるほど!
だから「円安」は、「株高」につながるのか!

また、円安になれば、輸出品が売れやすくなりますね。
自動車産業など、日本経済を引っ張る輸出産業が伸びれば、業績が伸びます。
すると、株高を誘発するというわけですね。
今では、輸出や輸入などモノの売り買いの動向よりも、
国境を越えたお金の貸し借りや投資の動きのほうが規模が大きいため、
そちらのほうが為替相場を左右しやすい、と言われています。
自動車産業など、日本経済を引っ張る輸出産業が伸びれば、業績が伸びます。
すると、株高を誘発するというわけですね。
今では、輸出や輸入などモノの売り買いの動向よりも、
国境を越えたお金の貸し借りや投資の動きのほうが規模が大きいため、
そちらのほうが為替相場を左右しやすい、と言われています。

今や、海外の投資家たちは、日本の株価を大きく左右するということですね。

はい。
日本に限らず、海外の投資の専門家たちは、世界各国の政治・経済・社会のあらゆる情報を収集・分析して、いつ、どの国に、どれだけお金を投資するかなどを決めているのです。
つまり、「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクスについて、今回の総選挙と株高の関連もその一つの動きに過ぎないという結論になりますね。
今日のまとめ
さて、今日のまとめです。
10月22日に2017年衆議院議員解散総選挙が投開票されると決まった9月28日より、日経平均株価は上昇。
さらに、選挙の裏では、日経平均は、57年ぶりの16連騰を記録したというドラマもありました。
そこで、今回は「解散・公示から投票日前までは株価は上がる」というジンクスについて検証しました。
その結果、”選挙”と”株価”には、過去のデータから見て互いに絶対的な相関関係があるとは、言い切れないとわかりました。
ただ、ここから”世の中の出来事”と、”株価”というのは、大きく関係しているということがわかりました。
これは、世界の投資家たちは世界各国の政治・経済・社会のあらゆる情報を収集・分析して、いつ、どの国に、どれだけお金を投資するかなどを決めているためです。
世界の為替が、円安傾向にある今、機関投資家たちを中心に日本株を買う動きが高まり、
日本株は上昇を続けた結果、日経平均は、57年ぶりの16連騰を記録したのですね。
また、こうしてみると、海外の投資家が株式市場にもたらす影響の大きさも図り知ることができるでしょう。
今日は、ここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。
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