ここ10年でAI(artificial intelligence)という人口知能の目覚ましい成長が多方面で取り上げられています。
取り分けニュースでよく目にするのはこの話題ではないでしょうか。

人工知能対人の将棋です。
AIの導入は金融業界でも例外ではありません。
むしろ他業界に比べても
金融情報とコンピュータは相性が良く
当たれば大儲けできることから、
AIの活躍シーンとしてピッタリの環境なんだそうです。
とはいえ、AIといってもいまひとつピンとこない方も多いのでは?
筆者もその一人です。
難しい話は筆者お得意の海外ドラマ×金融で学んでみましょう♪
今回ご紹介するのは「パーソンオブインタレスト」です。

本格クライムサスペンス「パーソンオブインタレスト」
「パーソンオブインタレスト」とは、元CIA捜査官リースがソフト業界の天才フィンチに見出され、未然に犯罪を防ぐために奔走するサスペンスドラマです。

この天才プログラマー フィンチ(マイケル・エマーソン)は、暴力犯罪に関わる人間を識別するためのパターン認識を使用するプログラムの発明者でした。
コンピュータが様々な情報からはじき出した社会保障番号から、犯罪に関わる可能性のある人物として割り出されるのです。
このプログラムは政府によりテロなど凶悪犯罪のみが対象とされ、それ以外の普通の計画的犯罪は興味を示されていませんでした。
フィンチはこの予測された普通の計画的犯罪を阻止する決意をし、その相棒としてリース(ジム・カヴィーゼル)に白羽の矢が立ちます。

リースの軍やCIAで培ったスキルによって、フィンチのプログラムによる予測化された犯罪が次々と解決されていきます。
投資に必要なのも「予測」
このドラマに必要不可欠な要素は、起きてしまった犯罪を追うことではなく
起こる前に犯罪を止めてしまうということ。
なんとも画期的だと思いませんか?
このドラマの中では「AI予測」が犯罪現場においても人命を救うために活躍しているのです。
もっとも、社会保障番号によって監視されているという条件付きではありますが…。
こと金融においても「AI予測」は様々な広がりを見せています。例えば

こちらはテレビ東京のHPから引用したものです。
平日の朝5時45分から放送されているモーニングサテライトでは
QUICKによるAI予測で日経平均の寄り付きが紹介されています。
見たことのある方も多いのでは?
寄り付きとは株式用語で、株式市場が開いてから最初に付く値段のことを指しています。
このように現代のAI技術では各金融情報サービスが持つビッグデータを人工知能(AI)が解析し、株価指数を上回る確率を計算します。
その確率に基づいて業種ごとの相対的上昇期待度を予測することが金融業界におけるAI予測の使命なのです。
AI予測によって何ができるの?

ではAI予測で投資はどのように広がるのでしょうか。
投資に必要なことは負けない事です。
負けないためには先読みし予測通りに商品が値動きすることが大事です。
正しい予測が欲しい結果を得るための材料となります。
投資信託においてAIを謳った投資方法は大きく2種類あります。
- 自動運転の開発などAI関連企業の株に投資する。
- AIが自動売買する商品を購入する。
の2つです。
1の企業株の投資は従来型の投資と変わりはありません。
一方、2の「AI自身が自動売買をする」。
こちらは最近のAI(人口知能)技術が加速する中で最も注目されているのではないでしょうか。

その一つが、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する
「GS グローバル・ビッグデータ投資戦略」です。
ビッグデータや会社独自のAI技術により投資を行います。
このAI予測を基盤にした投資商品は外資系の金融機関だけではありません。

こちらは三菱UFJ信託銀行が運用を開始している
「AI株式オープン」、通称日本AI(アイ)です。
このほかYahoo!JAPANによるAI投信「YJam(ワイジャム)プラス!」などAIと名の付く商品が
続々と登場し人気を呼んでいます。
これらは人間の感情を挟むことなく投資を行うことができる、長期保有向きの投資として注目されています。
運用開始時から自動売買してくれるロボ・アドバイザーも登場
これらの投信は、人間が解析できない膨大な量のデータを元に最適なアドバイスをくれますが、
売買のタイミング(株を手放したり、逆に購入する時期)は個人で行う必要があります。
一方ロボ・アドバイザーにより、ポートフォリオの提案やリバランス(資産構成の変更)など
売買による最適化を全て自動で行う、文字通りな自動売買方式のサービスもあります。
それが

株式会社お金のデザインが展開するTHEOと

ウェルスナビ株式会社のWealthNaviです。
このTHEOとWealthNavi、いずれも完全お任せ型のサービスとなっており、
AIが我々の代わりに資産運用を行ってくれるという夢のようなサービスです。
気になる運用成績やメリット・デメリットは?
さて、問題はAI投資の運用がうまくいっているかですよね。
投資は長期保有が基本ですので、数か月のデータではあまり意味がありません。
それでもWealthNaviのリスク許容度は6~24%、THEOの期待リターンは4.8%。
など運用に対しての期待値が出ています。
また運用成績だけではなく、ロボ・アドバイザーにより人件費が大きく削減され、手数料の低コスト化を実現できます。
AI投資によるメリット
- 人間の感情に左右されない投資が可能となる。
- 投資はAIに任せて自由な時間が増える。
- 機械化により人件費の削減が起こり、手数料の低コスト化が見込める。
AI投資は私たちの金融の世界に新たな風を起こしてくれそうです。
その一方で懸念点も存在します。
2010年5月6日にはフラッシュ・クラッシュという
ダウ平均株価が一千ドルも急落するという予測のできない事態が起こったのです。
これはAIそのものが市場を動かし、意のままに操ったという事です。
AI投資による懸念点
- 日本における数理的な投資方法は世界と比べても遅れを取っており、今後も差が広がっていく可能性が高い。
- フラッシュ・クラッシュといったAIによる予測できない混乱が今後も起こりかねない。
- AIというテクノロジー分野において情報格差がますます広がる。
など利便性や性能といった裏側に潜む危険性も無視できないのです。
私たち自身も情報のアップデートが必要です!
今後金融市場はさらにAIの独壇場と化すことが予想されます。
個人向けのAI金融サービスがこれだけの充実を見せている中で、舞台の裏側では
ビッグデータ分析から瞬時に取引を執行するロボ・トレーダーの存在があるのです。
私たちがAI(人口知能)と同じような能力を発揮することはできませんが、
少なくとも今できるのはアンテナを張って動向を追っていくことではないでしょうか。

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