みなさんが目にする膨大な量のニュース。
書いてあることをそのまま鵜呑みにしていませんか?
ニュースを額面通り受け取っていませんか?
実はそれこそが落とし穴!!
ニュースの裏側を見てみると、隠れた意外な事実が浮き彫りに…

情報を鵜呑みにするのではなく、自分達の取り巻く状況を正確に知り、将来に備えましょう!!
このブログはFP事務所を舞台に、
3人のキャラクターがお金や
経済の知識を易しく解説します。

左✩吉永所長… 真面目で腕利きのFP事務所所長
中✩夏美ちゃん…新米FP。明るく元気でちょっと天然
左☆三好さん…ごく普通のサラリーマン。妻子持ち(娘4歳)
「貯蓄額アップ=良いこと」は本当なのか?


ますます、危機感を持たなくてはいけないですね。


実はつい最近出たこの記事について、話していたんです。

総務省が2017年5月16日に発表した2016年の家計調査報告によると、2人以上世帯の平均貯蓄高は前年比0.8%増の1820万円!
4年連続で増加し、過去最高を更新した・・・
これはすごいじゃないですか!
生活苦しいなって思いますけど、平均的に増えているなら、うちもいつかは楽になりますね!




毎年のことではありますが、多額の貯蓄がある一部の層によって、平均が引き上げられるため、実感値とは開きがあるんですよ!


初め話していた、平均値である1820万円以上の貯蓄額は、全体の何パーセントを占めていると思いますか?


あれ?20%以上いるぞ!

しかもこの20%以上の方たちで貯蓄額の全合計の半分を占めているんです!


そんな馬鹿な!!
平均値と中央値の違いとは?




だからこそ最近は「中央値」を取り上げるメディアも増えています。
例えば、100人がいて、99人の貯額が10万円、1人だけ1億円(資産家)を持っていると、このときの平均貯金額金は「100万1千円」です。
この例のように、一部のお金持ちがたくさんの金額を持っている場合、平均は大きく動かされやすいのです。
だからこそ、平均値ではなく、中央値を取り上げるほうが、より適切であると言えます。


説明もしましたが、分布図でみるともっとわかりやすいですよ。
この分布図を見てわかるように、平均値と中央値にはかなり開きがあります。
二人以上の全世帯では4000万円以上の世帯が12.1%で、平均を押し上げる結果となっており、平均値以下の世帯は約3分の2を占めています。
ボリュームとしてみてみると、1000万円以下の世帯が約半数を占めていることがわかりますね。
ただ、この中央値などは序の口です。
一番忘れてはいけないのが、100万以下の貯蓄しかない世帯の割合です!


それはかなり厳しい状況じゃないですか!

貯蓄が100万円未満の世帯が、全世帯で11.1%、勤労者世帯で13.2%。
ちなみに、これは「貯蓄ゼロ」の世帯を除外していますので、貯蓄はあるけれど、100万円未満の世帯がこれだけあるということです。

貯蓄ゼロが入っていたら、どうなっていまうんだろう…

この図があらわしているのは、貧富の差。つまり二極化が進んでしまっているところっていうことです。

世代別の貯蓄額はどんな状況?

ちなみにこの図を自分に当てはめて考えると、どうなんだろう…
もっと怖くなってきたぞ!

それではここで30~40代の貯蓄額を見ていきましょう!
まず、貯蓄残高は40歳未満(30代)で平均608万円、
50歳未満(40代)で平均1024万円という結果となっています。
60歳以降で2000万円を超えるのは、退職金などまとまった資金が入ったり、子どもの独立などで貯蓄スピードが加速した結果などの理由が考えられますね。


将来のことも考えて、貯蓄のひとつの目安である1000万円は40代では到達しておきたいですね。

子供もいるし、たしかにうちも大体これくらいかも・・
1000万円なんて40歳で貯められるかも、わからないよ。

この負債は、ほとんどが住宅取得のための負債ですが、30代・40代は住宅ローンなどが多く残っているため、結果的に、貯蓄残高から負債を差し引いた「純貯蓄額」がマイナスという結果になっています。


年代が上がるにつれ、負債が減り、貯蓄残高が増えるという形になります。

高年収=貯蓄額が多いわけではない⁉



またここで注目すべきなのは、30代・40代の負債だけではないんですよ!




65歳以上の高齢者世帯は83万7008世帯で全体の51%を占め、初めて半数を超え、高齢者の貧困が拡大を続けているんですよ。


近年晩婚化の影響で、子育てや住宅取得が遅くなっていますよね。
このライフプランでお金がかかる時期に、自分たちの老後資金を同時に準備しないといけないということが、こうした数字からも見えてきますね。


住宅購入も今後検討しているし、こんな値見ると、老後の資産状況も視野に入れて準備しなくてはいけないな。
ないものねだりになってしまうけど、収入が高かったら、もっと貯蓄することができたのにな…

ここに年収階級別に貯蓄残高と負債、純貯蓄額をまとめた表があります。
年収階級とは、勤労者世帯のうち、各世帯数が等分になるように1~5の階級に分けられています。



年収800万円ぐらいの世帯は、実は日々の家計に余裕があるため、浪費グセがついてしまいがちなんですよ。
年収が高くても貯蓄が増えないと嘆くのは、実は、この年収の層が多いのです。



大切なのは、貯蓄額という額を見るのではなく、現在の家計と貯蓄の状況を把握すること。
将来、どのような生活を送りたいのか、そのためにはどれだけお金を用意しなければいけないかを把握することです。
平均はあくまで平均です。
三好さんも自分たちの将来をどうしたいかを今一度ご家族で話し合ってみてください。
その上で、どのような手段が実際あるかプロのFPに相談しましょう。


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