
日本にもある
って知ってましたか? 本日は世界一位の資産を誇る中国工商銀行を紐解いていきましょう♪【世界一の銀行は実は…】

中国最大の商業銀行、中国工商銀行(ICBC)は1カ月ほど前、株式時価総額で世界最大の銀行の座に就いた
というより正確に言えば…
返り咲いた。
(日本経済新聞抜粋)
決算発表の席で質問に答える中国工商銀行の姜建清董事長(8月29日、香港)=ロイター
米大手銀ウェルズ・ファーゴから短期間で首位を奪還したのは、ここ数週間の業績というよりも、
むしろ投資家心理の変化を反映している。
中国の銀行株は6月末から約20%上昇、その効果で工商銀の時価総額は2300億ドルに達し、ウェルズ・ファーゴを50億ドル上回った。
投資家心理は変わりやすいが、当面、工商銀が世界のトップに君臨するだろう。この機をとらえ、中国の銀行セクターで何が起きているかを分析してみよう。
【中国銀行好業績を維持】


【膨大な内部留保】
最後に、中国の銀行に暗雲を投げ掛けていた新株の大量発行観測が後退し始めた。
中国の五大銀行はすでに妥当な資本バッファーを備えており、国際的な新自己資本規制(バーゼル3)に基づく自己資本比率11.5%を全行が上回っている。
財務体質が弱い銀行には優先株の発行が認められる見通しだ。しかし、株式による資金調達は脇役にすぎず、中国の銀行の最大の資金源は膨大な内部留保にある。
中国工商銀の姜建清董事長は8月末の決算発表後、投資家からの評価の低さにいら立ちをあらわにし、「こんなに業績がよくて、配当も高くて、(資産の)質もいいのに実に不公平だ」と述べた。
だが、工商銀が世界の銀行ランキング首位に復帰した今、少なくとも以前よりは公平な扱いを受けると姜氏も信じているはずだ。

これに対する明らかな反論は、不良債権比率が低水準にとどまるのは、融資全体の伸びがあまりに急過ぎて、実際の腐敗を覆い隠しているというものだ。ただ、規制当局が手をこまぬいているわけではない。
第1に、当局は銀行に対し資産の洗い出しを急ぐよう促し、不良債権処理の経路を提供した。 第2に、不良債権を引き受ける地方レベルの資産管理会社(事実上のバッドバンク)の創設を認めた。 第3に、地方政府の債務問題にもようやく乗り出し、問題の詳細な調査を命じるとともに、自治体の支出負担の軽減策の検討を始めた。
【大儲けした投資会社】

(2013年 05月 20日REUTERS抜粋)米ゴールドマン・サックス は20日、保有している11億ドル相当の中国工商銀行(ICBC) の株式売却を始めた。
今回、保有する全てのICBC株を売却する。
IFRが条件規定書を引用し伝えたところによると、ゴールドマンは、ICBCの株式を1株当たり5.47─5.50香港ドルで売り出した。これは20日終値(5.64香港ドル)から最大3%ディスカウントとなる。
ゴールドマンはICBC株を2006年から保有しているが、ここ1年数回にわたり売却を行っていた。
ゴールドマンは2012年4月にICBC株を売却し、25億ドルを調達した。売却した株式の大半はシンガポールの政府系投資機関テマセク・ホールディングス が取得した。
また、今年1月には10億ドル相当のICBC株を売却した。2006年の新規株式公開(IPO)以前、ICBCは多額の不良債権を抱え、経営が悪化していた。
だがIPOを境に中国の高度経済成長の波に乗り、時価総額は米JPモルガン と英バークレイズ を合わせた規模にほぼ匹敵する2400億ドルに拡大した。
ゴールドマンは2009年以降、6度にわたりICBC株を売却。残りの保有株をすべて売却すれば、調達額は合計101億ドルに上る。