税金

世界最古の脱税は古代ギリシア!?意外と知らない【脱税】と【節税】の違いとは?

夏美
あ~もっとお金が欲しい!
涼子さん
夏美ちゃんたら急にどうしたの?

 

夏美

最近忙しさからストレスによる物欲が止まらないんです…

 

もっとお金あったらたくさん使えるのになって

 

涼子さんは収入増やしたいと思わないんですか?

 

 

涼子さん

そりゃ、増えるに越したことはないけど、それよりも税金を減らしてほしいわ

 

もうすぐ消費税10%だし、給与明細見てても引かれるお金が多すぎてやんなっちゃう

 

 

 

夏美

それだ!!!

 

引かれるお金が減れば使えるお金は増える!!

 

涼子さん、私さっそく税金を減らす方法を調べます!

 

 

涼子さん

え~そんなことして大丈夫なの?

 

知り合いが脱税で逮捕なんてイヤよ

 

夏美
大丈夫です!脱税じゃなくて節税的なやつにしますから♪
涼子さん
…そもそも節税と脱税って何が違うのかしら?
吉永所長
涼子さん、いい疑問ですね!
夏美
しょ所長!(やばい聞かれたかな)
吉永所長
夏美さん、FPたるもの脱税はいけませんよ?
夏美
(しっかりばれてる・・・)

 

吉永所長

でもまぁ涼子さんからいい質問を引き出したということで、

 

悪だくみは聞かなかったことにしてあげましょう。

 

では、夏美さんが捕まらないためにも「節税」と「脱税」の違いを説明しましょうか

 

涼子さん

聞きた~い!

なんとなくですけど、脱税の方が悪ってイメージですけど、違いって何なんですか?

 

 

吉永所長

涼子さんのイメージでおおむね当たりです!

「節税」は法律の範囲内で納税者にとって有利な規定を利用して税金を安く抑えられるように対策することです。

 

涼子さん
じゃあ、ふるさと納税も「節税」対策?

吉永所長
そうですね!
逆に「脱税」は税法を無視したり、納税者が都合よく勝手な解釈をしたりして、納税額を不当
に少なくする行為のことを言います。

涼子さん
よくニュースでは巨額の脱税ばかりが取り上げられますが、割りと身近な事なんですね。
自分の勘違いや間違いが「脱税」に繋がることもあるんですね。ちょっと怖いです。

吉永所長
そうですね。
違反してしまうと、税務調査を通じて多額の追徴課税を命じられたり、金額が多く、悪質と判
断されると、最悪逮捕になる可能性もあるから、気を付けないといけないですね。

夏美
本当気を付けないと!!

 

涼子さん

そうよ、夏美ちゃん!

 

まったく、現代人は悪いことに知恵を回しすぎですよね

 

吉永所長
おやおや、そんなことはありませんよ。

実は古代ギリシアの時代からすでに脱税はおこなわれていたんです!

涼子さん
え~!?そうなんですか?

私、歴史好きだからそういう話すごく興味あります!

吉永所長
では、そんな涼子さんにぴったりな「古代ギリシャ」と脱税についてにしましょうか。

まず、古代ギリシャの税制度についてみてみましょう。

歴史に名を残す大国や強国というのは、とても優れた税制度を持っています。

なぜなら、国の発展には税収入というのが欠かせないからです。

夏美
古代ギリシアって税金とかとってたんですか?
吉永所長
もちろんです。とはいえ、住民税や所得税のような直接税は少なく、もっぱら間接税でした
涼子さん
間接税ってなんでしたっけ??

吉永所長
消費税のように、納税義務者(税金を国や地方自治体へ納める義務がある人)と担税者(税金を負担する人)が異なる税金のことです。

涼子さん
へ~、確かに古代ギリシアじゃ払い込み制度って機能してなさそうですもんね
夏美
確かに!コンビニで気軽に住民税払えないですよね(笑)

吉永所長
夏美さんはふざけないの!

市民に対してはあまり課税されてませんでしたが、富裕層に対しては課税されていたようです。

夏美
いいことですよね!やっぱり持ってる人が払わないと!

 

吉永所長

しかしこれは法的な徴収ではなく、富裕層が自発的に行う寄付金のようなものでした。

「アンチドシス」という制度です。

簡単に言えば、財産を持っているものに対して公共奉仕(寄付)を命じることができる制度なんです。

涼子さん
じゃあお金持ちは指名されたら断れなくて辛かったでしょうね

 

 

吉永所長

それが、抜け道もあるんです!

 

「アンチドシス」を命じられても、自分よりも資産を持っている人がいて、その人が「アンチドシス」を命じられていない場合は、その人を指名することができるのです。

 

夏美

すごいシステム!笑

 

そんなことできるんですね!?

吉永所長

はい、どちらがより多くの資産を持っているかが判定され、資産を多く持っている方が国家奉仕をするという制度なんです。

アンチドシスから逃れたければ財産を減らさなければいけないですし、

財産を減らしたくなければアンチドシスを受け入れなければならないという

 

 

涼子さん

どっちにしても財産は減るんですね(笑)

 

全然抜け道になってない(笑)

 

吉永所長
金持ちには寄付するべき義務がありますからね。

アンチドシスは、自分の資産を国家に寄付をしなければいけないのをどうにかして避けようと考える金持ちをあぶり出す役割も担っていたということです。

涼子さん
なるほど。脱税防止という役割もあったのですね。

吉永所長
良いシステムには同時にいくつかの役割を持っているものなんですよ。

そして、この時代は関税が国家の主な収入のひとつでしたが、関税を免れている密貿易者がかなりたくさんいたと言われています。

夏美
脱税だ!

 

吉永所長

払うお金を少しでも減らしたいというのはいつの時代も変わらぬ人間の性ということですね。

 

ちなみに、古代ギリシャでは詩人が脱税の多さを嘆く詩も残っています。

 

涼子さん
何千年たっても人間って変わらないんですね。

歴史と言えば、私古代エジプトが大好きなんですけど、エジプトに関係する税金のお話ってありますか?

吉永所長
もちろんありますよ。では、次回は古代エジプトの脱税についてお話ししましょうか!
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吉永 智徳
吉永 智徳
コックからFPに転身したという異色の経歴を持つ。2児の父。 不動産投資・税金対策・保険見直し・不労所得を得る方法など、 幅広い分野をカバーする知識で、5年で資産を30倍にしたお金のプロフェッショナル。 難しい金融のトピックもユーモアを交えてわかりやすく解説してくれると人気で、 セミナー受講者数は年間3000人を超える。 また、コンサルタントとして、会社社長から主婦まで、多様なお客様のライフプランニングを務めている。