皆さんは「ギーク」という言葉をご存じですか?
この言葉は「オタク」や「ガリ勉」を意味する英語のスラングで、いわゆる「イケてない」人達へ向けた言葉だそうです。
しかし最近ではポジティブな言葉としても使われているのだとか。
その理由は、ギークを扱ったアメリカ発の大ヒットコメディドラマ「ビッグバンセオリー」がヒットしているからだと言われています。

筆者イチオシのこのドラマの中で気になるシーンがありました。
それはずばり小切手!
今でこそインターネットバンキングやクレジットカード、デビットカードの出現でその存在が縮小されつつはありますが、
アメリカンガイや金髪のお姉さんがお金の代りにサラサラっとサインした紙切れを渡すシーンは海外ドラマ好きにはお馴染みのシーンです。

ですが、日本のドラマや日常の風景の中でそのやり取りはあまり見る事がありません。
日本人にはあまり馴染みがないと思われる小切手ですが、アメリカではスーパーのお買い物や給与の受け渡し、家賃や光熱費の支払い、さらには結婚のお祝いに使われる事も!
気になる小切手事情へ切り込んでいきましょう♪
ビッグバンセオリーはこんなドラマ
カリフォルニア州パサデナでルームシェアをしているレナード(ジョニー・ガレッキ:上)とシェルドン(ジム・パーソンズ:下)は、2人合わせてIQが360もあるカリフォルニア工科大学の物理学者。


勉強だけでなくオタク文化も愛する彼らはスタートレックやスターウォーズ、マーベルヒーローなどが大好き。
応用物理学でエンジニアをしているユダヤ人のハワード(サイモン・ヘルバーグ)と天体物理学者でインド人のラージ(クナル・ヘイヤー)とそれなりに楽しく暮らしていました。
ある日、レナードとシェルドンの隣にブロンドの若くてキュートな女性が引っ越してきます。
彼女の名はペニー(ケイリー・クオコ)。

彼女の出現をきっかけに彼らの恋模様が一気に変わっていくという、なんとも愉快なコメディドラマです。
ほかのドラマとは違い物理学の難しい専門用語が飛び交い、物理を勉強した気分にも!笑
日本ではhuluやスーパードラマTVで視聴が出来るので、興味のある方はぜひ♪
気になるビッグバンセオリーの小切手シーン
とにかく変わり者のシェルドン。
大量の給与小切手を机の引き出しにしまい込んでいたのをエンジニアのハワードが偶然見つけます。
シェルドンに理由を尋ねると「銀行は信用できない。AIが進化したらATMも僕らの敵になるんだぞ」と本気の口ぶりで答えます。
引き出しの中に入っていたのは沢山の給与小切手だけではなく、なぜか紛れて入っていた交通違反の召喚状。
以前ペニーを窮地から救うため車を運転した際に、彼女から命令されて赤信号を突っ切ったのが原因でした。
裁判所に出廷を余儀なくされますが、その日はオタク界ではスターと崇められる数々のアメリカンコミックを生み出した原作者スタン・リーのサイン会。
シェルドンは生ける伝説に会えない事になってしまいます。
裁判所から戻っても恨み節炸裂のシェルドンにペニーはこう言います。
「ごめんってば!小切手書くから。
換金しないならだけど…」

小切手の仕組みと信用力
そもそも小切手とは、為替の一種で現金のかわりになる支払い手段です。
小切手帳を持っている側(支払い側)が小切手帳に必要事項(文言、金額、日付、サインなど)を記入し、支払うべき人にその小切手を渡します。
小切手を渡された人は指定の銀行に出向き、換金します。

小切手には以下の事が絶対条件です。
まず小切手を持つには当座預金というものを開設しなければなりません。
当座預金とは普通預金と違い、
- 不動産の記録である全部事項証明書
- 本人の印鑑である事を証明するための印鑑証明
- 口座開設する際などに使う銀行印
が必要です。
身分証明書と印鑑があれば開設出来る普通預金とは敷居が高くなる気がしますね。
普通預金と同様、個人法人どちらでも開設する事は出来ますが、基本的には法人の方が開設する事が多いようです。
この当座預金を開設している銀行から小切手帳が交付されてはじめて小切手を切る事ができます。

ただし個人小切手が普及しているアメリカでは、銀行から小切手冊子を買わずに専門業者に頼む人もいるのだとか。
支払う側の人は当座預金口座から小切手に記載された金額を引き落としますので、支払いに応じた資金をあらかじめ入れておかなければいけません。
小切手のメリットは多額の現金を持ち歩かなくて良い点や大量の現金を数える必要がない事。
一定期間後でないと現金化できない手形と違い、すぐに現金に換えられる事などが挙げられます。
また銀行が必ず絡みますので現金での取引よりも証拠になりやすく、個人事業者への支払いなどトラブル回避にも役立ちます。
後になってお金を貰っていない!という手は効かないですね。
ちなみに、日本人にとって一番身近であった小切手といえばトラベラーズチェックではないでしょうか?

海外渡航の際に多額の現金を持ち歩かなくて済むように発行された小切手で、盗難防止や行先での換金だけでなく、万が一の紛失や盗難時に再発行が受けられるという画期的なものでした。
しかし残念ながら2014年に販売が全て終了しています。
なぜ小切手文化は消えないのか?
さて、日本ではあまりなじみのない小切手ですが、
理由としては
- 当座預金口座をひらかないといけない
- 常に小切手帳と実印を持ち歩くのが面倒
- 印鑑文化なので、サインで小切手を切るという習慣が定着しなかった
というのが考えられます。
今はクレジットカードをはじめ、様々な支払い手段が普及しているというのもありますね。

ではなぜアメリカではいまだに小切手が広く使われているのでしょうか?
大きな理由として
- アメリカの銀行振り込みは手数料が高いので、大きい金額の支払いについては手数料の安い小切手で支払う方がお得
- 口座引き落としの事務処理にミスが多いので、自動引き落としよりも小切手の方が安心
というのが考えられます。
クレジットカードも普及していますが、使えないところも多いので、そういう意味では小切手文化はいまだに便利なのかもしれません。
金融の共通概念はいつだって価値と信用。
ITの普及などで時代は大きく変わってきましたが、その時代に合わせて利便性の高いものが出てくるだけであって、基本的な考え方は変わりません。
そう考えますと、何か新しいものが出てくる度に怪しむのでは勿体ないですよね。
まずはそれがどういうものなのか学んでみる事が大事です。
時代に応じた金融商品と上手く付き合っていき、豊かな人生を送っていきましょう♪

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