投資

13-3 少額投資非課税で利益が丸儲け!?

前回お話ししたように、
201411日から、
株取引で得た利益の税率が
20%に大幅アップしてしまいます。
それによって無くなる投資家向けの
優遇措置の代わりとして、
同じ201411日より始まるのが「少額投資非課税制度です。
 

【少額投資非課税制度】

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これは、非課税口座内で保有する株式と
株式投資信託の配当で得る利益や
売買で得る利益を非課税にする制度です。
イギリスのISA(個人貯蓄口座)制度に倣って、
日本版ISAとも呼ばれています。
これは簡単に言うと、株で儲けた利益の税金がかからないのです。
 
もちろん制限がないわけではありません。
非課税とされる投資額は、年間に購入する株式や投資信託の合計代金100万円までです。
簡単に言えば、1年間に100万円分までの投資で生まれた利益に税金がかからないのです。
 
例をあげますと、A社の株式を100万円分買い、その株価が上がって200万円に増えたとき、増えた100万円の利益の税金(本来ならば20万円)を払わなくて済むのです!
 
ちなみに、その年に使用しなかった非課税投資枠は翌年に繰り越せません。
つまり、2014年に90万円分しか投資に使わなかったからと言って、
翌年に使わなかった10万円分をプラスして110万円投資することはできないのです。
 

【お得制度のアレコレ】

補助金
さて、気になる非課税となる期間 ですが、
投資を始めた年を含めて5年後の12月末まで有効です。
毎年100万円×5年間の計500万円までの投資から生まれる利益全てに税金がかからないのです!!
 
これは非常に魅力的な制度ですよね。
この制度は20歳以上の日本在住者なら誰でも始めることが出来ます。
ただ始める際には、この制度用の取引口座を作らなくてはいけません。
 
新規投資額が対象となるため、現在保有している株式や投資信託を
新しく作る非課税口座に移すことはできません。
 
この口座は10年間に2回開設することが出来るので、
最大10年間非課税の恩恵を受けられるのです
 

【お勧めの運用方法は?】

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そして、この制度の使い方のおすすめは、購入した株式を長期保有する方法です。
というのも、この100万円の非課税投資枠は一度株式を売ってしまうと、
その年はその枠を再び使うことが出来ないので、
短期で細かく売買を繰り返すスタイルには向いていないのです。
 
なので長期投資向けの株を買って保有し続けておくことで、
配当金や優待券などをもらうスタンスを取った方が無難といえるのです。
もちろんこの配当金などにも税金は一切かかりません。
 
少額投資非課税の概要は以上です。
より細かい規定は各証券会社で説明をしているので、
興味がある方は日本版ISAで検索してみてください。
 
この少額投資非課税制度は配当金や優待券狙いで
少額から株を始めてみるのにピッタリの制度です。
株に興味があったけど今までなかなか手を出せなかった方、
資産形成を始めるのにはうってつけのチャンスかもしれませんよ。
ABOUT ME
吉永 智徳
吉永 智徳
コックからFPに転身したという異色の経歴を持つ。2児の父。 不動産投資・税金対策・保険見直し・不労所得を得る方法など、 幅広い分野をカバーする知識で、5年で資産を30倍にしたお金のプロフェッショナル。 難しい金融のトピックもユーモアを交えてわかりやすく解説してくれると人気で、 セミナー受講者数は年間3000人を超える。 また、コンサルタントとして、会社社長から主婦まで、多様なお客様のライフプランニングを務めている。