保険

新入社員が5年早く保険に加入したら20万円得した件

このブログはFP事務所を舞台に、
3人のキャラクターがメインとなって、
お金や経済の知識を易しく解説します。

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左✩吉永所長… 真面目で腕利きのFP事務所所長
中✩夏美ちゃん…新米FP。明るく元気でちょっと天然
右☆三好さん…ごく普通のサラリーマン。妻子持ち(娘4歳)

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三好
吉永さん聞いてくださいよ!この前、職場に新入社員の男の子が入ってきたんですが、どうにも金使いが荒くて、全然貯金していないようなんです。保険とか入ってるのか?ってきいたら、「保険料払うのもったいないし、自分は結婚するときくらいに入るんで大丈夫です!」なんて言ってました。
吉永所長
三好さん、その新入社員の彼、とてつもない勘違いをしていますね!
三好
勘違い?どういうことですか?
吉永所長
支払う保険料を最低限に抑えたいのであれば、保険の加入時期保険料の仕組みについて正しく理解する必要があります。
三好
保険の加入時期と保険料の仕組みですか。そんなこと考えたこともなかったです。
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吉永所長
それではまず、「そもそも保険は誰しもが加入したほうが良いのか」を考えてみましょう。三好さんはどう思いますか?
三好
うーん。めちゃめちゃ健康な人は、保険なんて必要ないんじゃないですか?
吉永所長
三好さん、

まったく違います。

三好
ええ!違うんですか!
吉永所長
そもそも保険とは、健康な人たちが一定のグループ(保険商品)に集まり、相互にお金(保険料)を出し合って、病気やケガ・あるいは万一のことがあったときにみんなで集めたお金をその人に支払うというものです。
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夏美
なるほど。そこのグループ(保険商品)に健康な人と病気を持っている人が同じ金額の保険料で加入できたら、健康な人にとっては不公平ですよね。
吉永所長
その通りです。病気になっているとそもそも保険に入れなかったり、加入するために割高な保険料を支払うことになります。
三好
なるほど。だから若い人のほうが毎月支払う保険料が安く設定されているんですね。
吉永所長
はい!保険とは若いうちに入ることが重要なんです。
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三好
若いうちに保険に入ったほうがいいのはわかりました。でも、今から保険料を支払うのはちょっとためらっちゃいそうです。
吉永所長
三好さん、どうしてですか?
三好
だって、早いうちに保険に入ると、その分保険料を払い続ける期間が長くなるから、より多くの保険料を払わなくてはいけないじゃないですか。
夏美
たしかに。私も保険料を早いうちから支払うのは、なんだか損している気がして、結婚するごろまでは加入する必要はないかなと思っていました。
吉永所長
いいえ。実は、

むしろ逆なんです。

保険は「今は入らないけど、いつか入る」のではなく、

「今すぐ入って、いつか止められるようにする」がベストなんです!

三好
そうなんですか!?
吉永所長
では、実際のケースにあてはめて、保険の加入時期によって保険料がいくら変わるのか見てみましょう。

まず、医療保険に入る場合、25歳と30歳ではどっちのタイミングで入るとトータルで支払う保険料が安くなると思いますか?

三好
それは30歳でしょう。だって、25歳で入ると5年間も多く保険料を支払うことになるし。
吉永所長
なるほど。では、実際に25歳と30歳、どちらで加入するとトータルで保険料が安くなるのか見てみましょう。

例えばA社医療保険「入院日額10,000円・三大保障100万円・65歳払済※」の保険料は、男性で25歳だと月額5,043円。同じく30歳だと月額6,217円です。年間支払う保険料はそれぞれいくらになりますか?

※払済とは、その歳までに保険料をすべて払い終えること。一生涯保障の場合、65歳以降は保険料を支払わずに保障が継続します。

三好
えーっと、25歳だと年間60,516円で、30歳だと年間74,604円ですね!
吉永所長
では、保険料を払い終える65歳までに支払うトータル保険料はいくらになりますか?
三好
25歳だと65歳まで残り40年だから、60,516円×40年=2,420,640円

30歳だと65歳まで残り35年だから、74,604円×35年=2,611,140円

あ!25歳で加入したほうが安い!!

吉永所長
その通り!トータルで保険料が約190,500円も安くなりましたね。
夏美
すごい!それになにより25歳で保険に加入すれば、30歳で加入するより保障期間が5年間長くなりますね!
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吉永所長
同じ保険で、ほかの年齢のケースを見てみましょう。

《20歳男性の場合》

保険料⇒月/4160円で、

支払総額:2,246,400円

30歳で加入より約14%安くなり、差額は364,740円です)

《3歳男性の場合》

保険料⇒月/2525円

支払総額:1,878,600円

30歳で加入より約28%安くなり、差額は732,540円です)

三好
差額73万円!?どれくらい若いときに加入するかで、ここまで金額が変わるんですね。

でも、保険料って途中で上がるんじゃないんですか?

吉永所長
終身タイプの医療保険は、基本的には保険料が一生上がらないんですよ。
三好
自分の周りでよく耳にするんですけど、保険の更新タイプと終身タイプってなんですか?
吉永所長
更新タイプとは、5年や10年など保険の期間が決められていて、期間を超えて保障を継続したい場合は再度契約をしなければなりません。これが「更新」です。
夏美
あらためて契約するので、保険料も上がるわけですね!
吉永所長
その通り。死亡を保証する定期保険などは、更新すると保険料が2倍になるケースもありますよ。
三好
2倍!それは大変ですね。では、終身タイプも教えてください!
吉永所長
終身タイプとは、保険期間が一生涯の保険をいいます。途中で保険料が払い終わって、その後も保障が続くものや、一生涯同じ金額の保険料を支払い続けるタイプなどがあります。
夏美
更新タイプであることと知らず、保険料が安いと思って入ったら、のちのち高額な保険料になって結局はトータルで多くの保険料がかかってしまったということがないよう注意したいですね。
吉永所長
その通りです。2つの違いは以下の通りです。

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それでは今日の内容をまとめると、

◇保険は健康なうちにしか入ることが難しく、また基本的に保険に早く入るほど、生涯かけて支払う保険料もお得にすることができる。

◇更新タイプの保険は、一定の保険期間が過ぎると保険料が上がるが、終身タイプは一生涯保険料が上がらないか、途中で払い終わって保障だけが継続されるものが多い。

三好
なるほど、ありがとうございます!

新入社員の彼には、保険に早く入るべき理由をしっかり伝えようと思います!

夏美
これで新入社員の彼もお金の無駄遣いをあらためて、保険について真剣に考えるでしょうね。
三好
はい!損しないための保険の加入時期はわかりました!でも、自分がどこの保険会社の、どんなプランに加入すればいいか全然わからないです。知り合いに生命保険会社の人がいるんですが、相手の勧められるがままに加入して、損していないか不安になりそうです。
吉永所長
確かに。保険会社の人は、当然自分の会社の保険しか勧めてきませんし、複数の保険会社の商品を扱っている来店型保険ショップも、結局は保険会社からもらう手数料(報酬)が大きい商品を勧めてきます。

結果として、無駄な保険に入ってしまったがゆえにトータルで数百万から数千万円も損してしまっているということになりかねません。

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三好
ちょっと吉永さん!そんなこと言われたらすごく不安になるじゃないですか!どうすればいいのでしょう…?
吉永所長
安心してください。そうした損をさせないために私たちがいるんですよ。

お金で損しないことは、明るい未来を過ごすために必要不可欠です。当社には、保険だけでなく、不動産や社会保障・税金など資産形成を考える上で必要となる知識すべてを兼ね備えたプロフェッショナルがたくさんいます。詳しくはセミナーでお話しますので、ぜひ足を運んでください♪

三好
なるほどそうでしたね!

さっそく、新入社員の後輩を誘って参加したいと思います!

ABOUT ME
吉永 智徳
吉永 智徳
コックからFPに転身したという異色の経歴を持つ。2児の父。 不動産投資・税金対策・保険見直し・不労所得を得る方法など、 幅広い分野をカバーする知識で、5年で資産を30倍にしたお金のプロフェッショナル。 難しい金融のトピックもユーモアを交えてわかりやすく解説してくれると人気で、 セミナー受講者数は年間3000人を超える。 また、コンサルタントとして、会社社長から主婦まで、多様なお客様のライフプランニングを務めている。