世界と日本を比べてみました

『日本と海外の金融の違い』

 

日本と海外はどんなトコに違いがあるでしょうか?

『日本と海外の金融の違い』

を紐解いていきましょう。
 
 

【こんなにも違う…】

例えば‥

日本の銀行金利は世界で一番低いことはご存知ですか?

金利
先進国の中でも一番低いのは勿論のこと
新興国と比較するとその差は歴然です。

金利2

本日は、何故日本がこんなにも世界と金融リテラシーの差があるのかを紐解いていきましょう。

 

【昔の日本は高金利】

これは、新興国の人口増加や、産業が発達したことによりGDPが上がっていることが比例しています。しかし、かつての日本も同じような、時代があったのです。
かつての日本は定期預金で6%。

金利推移

普通預金でも3%はあったのです。
更に生命保険の利率も6%もあり

金利推移2
日本国債に至っては、8%もありました。
もっとも金利が高かったのが、郵便貯金の12%です。

金利推移3
この時の名残で今でも多くの方が郵便局が一番だと思っている傾向があります。
 
その時の日本のように、新興国はどんどんと伸びてきており

このように、金利の高い外資系金融機関は、いくつも日本に進出してきています 。

日本にある外資系

しかし、これらの銀行の日本国内での金利は日本の法規制で縛られている為に
本国や金利規制が緩やかな国で出しているような金利で営業することは出来ないのです。
その結果、日本国内で外資系金融機関に資金を預けても金利は低いのが現状‥
(政策金利とは国が銀行に貸し出す金利です)
という事は、銀行は国から借りても国民から借りても

ほとんどタダで借りれる

という事になります。
 
政策金利が0.1%でも、消費者物価指数がマイナスなので
実質金利はマイナス金利という事になります。
 
もう少し簡単にいうと‥

銀行に預けている利率よりも
物価が下がっている利率のほうが高いという事です。
つまり、お金を銀行に預けているだけで‥

その価値が目減りしている

そういう状況なのです。
 
 
 

【こんなにも高い法人税】

ところで、日本の法人税率をご存知ですか?

日本の法人税は先進国の中でも一番高い税率です。

どのくらい高いかを比較してみましょう。

日本んの法人税
なので、同じビジネスをしても会社の利益が

最も出しにくい国

なのです。

【法人税がかからない国】

逆に法人税が一切かからない国があることをご存知ですか?
その様な地域のことを

オフショア地域

といいます。
 
有名なところですと
“マン島、スイス、モナコ、ドバイ、キプロス、香港、シンガポール、バハマ、バージン諸島
などがそうです。
外国の投資家や企業の資産管理に対する租税環境が優遇されている地域を指します。
オフショアも本拠地を置く会社や個人は投資や事業によって得た収益に対してほとんど税金がかかりません。
オフショア以外に

タックスヘイブン

とも言われています。
時々、タックスヘブン(税金天国)と勘違いされる方がいますが
ヘブンではなくヘイブンです。
「ヘイヴン」 (haven) は、英語で「避難所」の意(wikipedia参照)
 
つまりタックスヘイブンは

税金の避難所

という意味です。
日本から一番近い香港と比較するとこんなにも違います。
 
オフショ比較
 

【投資をするなら絶対‥】

更にオフショア地域がすごいのは、圧倒的な資金の多さです。
資産家・大企業などの、億単位の資産を持つ会社などが
税金がからないということでオフショアに進出してきているのです。
 
そうすると圧倒的な資金が‥

すぐに集まる。

 
また、本格的な金融商品を組むために必要なお金も多額の資金があれば
運用リスクを低くしつつ、高い収益性を確保できます。
 
小額の資金で運用するより
多額の資金で運用した方が効果が高いことわかります。
もし、貴方が将来の資産や個人年金を作る際
国内か海外どちらの方が利益を得やすそうですか?
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【海外には勝てない?】

オフショア地域には日本と比べて圧倒的な資金や有能な人材が集まりやすく
資金がすぐに集まって、資産運用に有利な法律の整備が行き届いているとなると
一番大切な人材が集まるのです。
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それも金融市場を知りつくした

優秀な金融スペシャリスト達

が世界中から集まります。
億単位の資金をいとも簡単に運用するような人材がオフショア市場の特性に魅力を感じて集まるそうです。
 
もちろん金融商品も利回りも高くりますし
運用の手腕もすばらしいものがあります。
すると‥

お金が更なるお金をよび

人が人を呼び

そして‥

運用実績が上がる

資金がさらに集まり、さらに運用実績が上がり
実績があるのでまた資金が集まるという好循環になりやすいのです。

 

【日本景気は回復は‥】

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では、このような世界の金融の動きに対して
日本はどんな動きをしているのか?
 
日本人は世界中の高い利回りの金融商品には目を向けず
ひたすら国内の急落した株式や
低金利の日本国債に投資をし続けているのです。
 
実際、ゆうちょ銀行は預かったお金の8割を国債で運用しています。
日本んの現状
その結果、日本国債の95%を日本国民が保有し 運用益も低いので金利も上がりません。
逆に外国人は、ほとんど日本国債を保有していません。
これは、日本国債に興味(魅力)がないという事です。
 
では、海外の投資家や銀行はどうしているのか?
新興国やタックスヘイブンなどを活用し、安定的かつ高利回りで利益を取れる運用をしているのです。 日本は資源がない国にも関わらず‥
ファンドマネージャーもおらず‥
輸出企業にも為替の専門部署がないのが現状‥
 

【では、何をしたら良いか】

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この様に、国や企業を見ても金融に対して遅れを取っているままでは
日本経済が再生するのにまだまだ時間がかかるかもしれません 。
 
だからこそ、国や企業に頼るのではなく
自分の力で自分の人生や家族を守る手段を明日紐解いていきましょう。
 
ABOUT ME
吉永 智徳
吉永 智徳
コックからFPに転身したという異色の経歴を持つ。2児の父。 不動産投資・税金対策・保険見直し・不労所得を得る方法など、 幅広い分野をカバーする知識で、5年で資産を30倍にしたお金のプロフェッショナル。 難しい金融のトピックもユーモアを交えてわかりやすく解説してくれると人気で、 セミナー受講者数は年間3000人を超える。 また、コンサルタントとして、会社社長から主婦まで、多様なお客様のライフプランニングを務めている。