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【離婚マネー 】離婚で損しないためのお金の知識Q&A

離婚後の後悔は「慰謝料」と「養育費」

吉永所長
離婚後に起きたトラブルの主要な理由を見てみると、半数を占めているのがお金の問題なんです

離婚後に起きたトラブルランキング

1位:養育費が支払われない(30%)
2位:慰謝料が支払われない(22%)
3位:子供に会わせてもらえない(20%)
4位:進学等の理由養育費を増額して欲しいが応じてくれない(18%)
5位:離婚後も付きまとわれて困っている(8%)
6位:離婚後の相手の両親との付き合い方で困っている(2%)

参考 「日本法規情報」株式会社

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夏美
問題は「養育費」と「慰謝料」ですね。

でも、支払いって義務じゃないんですか?

義務なのに支払われないっておかしくないですか?

吉永所長
夏美さんのように勘違いされている方が非常に多いのできちんと説明していきますね。

まず「慰謝料」は不法行為がなければ支払う義務は一切ありません!

また、我々はどうしても慰謝料と聞くと、男性が女性に払うものと想像しがちですがそれも間違いです。

不貞行為(浮気)やDVなどの暴力、モラルハラスメントなどへの損害賠償が慰謝料にあたるので、不法行為が認められれば、女性であろうと慰謝料を払う義務は発生します。

また、たとえ「慰謝料」が発生したとしても、相場は100~300万円が現実的なところ。

さらに、相手に支払い能力がなければ受け取ることさえ難しいのです。

現実は甘くありません。

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涼子さん
そ、そうだったんですね…

じゃあ「価値観の不一致」で離婚しても慰謝料はもらえないんですね。

うちはまだ子供はいないですが、「養育費」はどのようになるんですか?

吉永所長
相手との間に子供がいる場合、子の権利として、養育費は請求できます。

支払う側の収入や資産などによっても違いますが、平均的なサラリーマンで子ども1人につき5~8万円ほどが相場です。

しかし、いくら取り決めていても、支払いが次第にフェードアウトしていくパターンが非常に多いんです。

平均的に見て、夫が養育費を払う期間はわずか4年

しっかり支払いを受け続けている家族は2割程度に留まっているのが現実なのです。

夏美
たったの4年!?

子供が小さいときに離婚してたら、学費とかの負担は1人で背負うことになっちゃいますね…。

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吉永所長
その通り。

女性の場合、シングルになってしまうと未婚者よりも年収は低くなる可能性が高まりますし、非常に大変なんです。

涼子さんは若いのでまだいいですが、熟年離婚はもっと悲惨ですよ。

今度は、「財産分与」や「年金分割」などの問題も出てきますから。

涼子さん
後学のために「財産分与」や「年金分割」のことも知っておきたいです!
吉永所長
では、「いつかのために」ということで、そこも説明していきましょう。

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阿部 詩音
阿部 詩音
「生きることにお金はつきもの!」をモットーに、生き方と働き方にまつわる「お金の知識」を分かりやすく解説している新米コラムニスト。 サービス業に従事している経験を活かし、ホスピタリティに満ちた分かりやすいコラムを得意とする。