新入社員の皆さま入社おめでとうございます!
来週には、社会人になり初めてのお給料という方が多いかと思います。
初めてもらう給与明細…ワクワクしますよね
でもその給与明細の内容理解できますか?
実はほとんどの社会人が読み方も分からぬまま、
給与明細を受け取っています。
「なんでこんなに給料が少ないんだろう・・?」
と思いつつも、ほったらかしにしている方!
その疑問をそのままにしておくと、
これからもお金に苦労すること間違いなしです!
給料日を前に、
初任給に胸躍らせている新社会人も、
すでに何度も給料をもらっている方も、
この機会に改めて
給与明細の読み方を学んでみましょう♪
このブログはFP事務所を舞台に、
3人のキャラクターがメインとなって、
お金や経済の知識を易しく解説します。

左✩吉永所長…真面目で腕利きのFP事務所所長
中☆涼子さん…最近金融を学び始めた新婚さん
右✩夏美ちゃん…新米FP。明るく元気でちょっと天然
募集要項に書かれている金額よりも少ない!?その理由とは


夏美ちゃん、そんなに慌ててどうしたの?

涼子さん聞いてくださいよ!
私の振込まれた給料が、募集要項の金額よりもとても少ないんです!
募集要項に書いてあった金額じゃないなんて!!

うーん。吉永所長に限ってそんなことはないと思うけど。 夏美ちゃん給与明細は見てみたかな ?

給与明細?どれのことだろ…

何をバタバタしてるんですか?

吉永さん、夏美さんの給与明細なんですけど、もう渡されてます?

うちはデータなので、自分で見るようなタイプですよ。
また給与明細なんてどうしたんですか?


実は・・

所長!私の給料が減ってるんです!
募集要項の金額じゃないなんて、私が新人だからお試し期間で減らされたんですか!

減らすなんてそんなことするわけないでしょ!
きちんと計算されたものを支給してますよ!

計算されたもの?そのまま貰えるわけではないんですか?

いろいろな税金を引かれてるから・・


え!!いろいろな税金?
どんなものが引かれているんですか?

うーん・・そういえば引かれているのはわかるけど、私もよくわからないかも・・

給与明細をもらっても振り込まれてる額面のみを見て、捨ててしまう方は多いですよね。
そして意外とお給料がどのように計算されて支払われているかって知らない方が多いです。
夏美ちゃんからの誤解がとけるように今回は給与明細の見方を教えていきますね。

お願いします!!
手当金が多い人は退職金が少ないかも!?

まず支給から説明しますね。
支給項目は会社から支払われたお金の明細です。
支給項目は基本給と手当に分かれています


基本給は、本給や職能給、職務給、職責給、職種給などの名目で支給されます。
本給は年齢や勤続年数などで決められるもので、他に仕事の遂行能力に対して決められる職能給や仕事の内容や責任度に応じて決められる職務給や職責給 などがあります。



一般的にこの基本給は、退職金の計算に使われる数字なので非常に重要となってきます。

この基本給で退職金の金額まで変わるのね


次に手当ですが、 給与明細にある手当は仕事と生活に対して支給されます。
大まかに分けて3つあります。
①超過勤務に関する手当
時間外手当や深夜勤務手当など、残業したり、早朝から出勤した時にもらえるお金です。
②仕事の内容や職務に関する手当
役職手当や資格手当など、所定の資格保持者に支払われる資格手当や、管理職などの役職に対してつく役職手当などがあります。
③家族や生活に関する手当家族手当や住宅手当
扶養する家族の人数に応じて支払われる家族手当や、家賃を補助してくれる住宅手当など会社によって様々です。
手当は全ての会社で支給されているものではありませんし会社によって手当の内容は変わります。
新入社員だけでなく、これから就活や転職を考えている人は調べてみると面白いかもしれないですね。



この手当は給料の約1割を占める大切なお金なんですよ。

1割も占めるんですか!!手当って聞くからおまけ程度と思ってました。
それなら手当が多い会社に就職するのがいいかも・・

ただ手当ばかり厚くて、基本給が少ないというパターンは注意が必要です。

注意って、どういうことですか?

前にお話しした通り、退職金は基本給ベースなので、基本給が少なく手当が多いパターンは在職中は良くても、退職金が少なく、リタイア後が辛くなる可能性があります。
自分の会社はどういう会社なのかを知るのにも、給与明細は非常に役立つツールのひとつですね。


それを知るためにも、給与明細を見て、わかることができるのは大切なんですね。

その通りです!!
減ったと思うところばかりではなく、どのような成り立ちで給料が入ってくるかも知ることが大切ですね。

減ることばかりではなく、どうやって給料が入ってるかも知らないと、出ていくお金もわからないですね

次回は、引かれるお金“控除“についてお話しますね!