このブログはFP事務所を舞台に、 3人のキャラクターがメインとなって、
お金や経済の知識を易しく解説します。
左✩吉永所長…真面目で腕利きのFP事務所所長
中☆涼子さん…最近金融を学び始めた新婚さん
右✩夏美ちゃん…新米FP。明るく元気でちょっと天然






実は、日本の銀行に預金しているだけではお金は守れません。
という筆者も、実は日本の銀行に毎月10万円は預金していました。おかげで、自分で働いて稼いだお金のみで百万円を貯めることができました。
しかも、
「複数の銀行に預金しているから大丈夫でしょう。ああ、自分は賢い節約家だ」
と高を括っていたのです。
しかし、それでは自分のお金を守ることはできません!そこで、今回は、
本当賢い人ってどうしているの?賢いって日本の銀行に預金することだけじゃない!
もっと賢く自分のお金を守るための基本的な考え方とポートフォリオを設計するという方法
をお伝えします。
なぜ日本の銀行のみに預金するのはリスクなのか









金利とは
お金を運用する際、お金を借りる際に考えられるものが「金利」というものです。正確には資金の借り手が貸し手に支払う料金でそれを年率に換算したものとなります。言い換えると、金利はお金の貸し借りの値段ともいえます。
例えば、涼子さんが誰かにお金を100万円貸したとします。仮に金利が2%だとしたら、涼子さんは102万円返してもらうことができます。つまり、2万円を利子として受け取ることができるということですね。これは借りる場合、運用する場合も同様のことが言え、私たちの生活や貯蓄、投資活動において密接に関係しているのです。
(参考 金利とは何か? / 金融・経済の基礎)
では、金利についてわかったところで日本の金利を世界と比較してみましょう。

世界との金利比較について詳しく知りたい方はこちらの記事も見てみてくださいね。

日本は超低金利円安時代へ突入している!


超低金利とは

日本では1990年以降、中小企業の倒産が相次ぎ、貸し付けたお金が回収できなくなった。その結果銀行が倒産しました。実際に大手の金融機関が倒産したほどで、その解決策として政府は「ゼロ金利政策」をとりました。これは、金利を低くして企業が銀行から融資をうけやすくし、銀行を立ち直らせようとしたものです。
(参考 超低金利政策:日本経済新聞)
実際、バブル経済崩壊後でさえ、定期預金6%ほどあった金利ですが、

今はなんと0%近い数値。
銀行名 | 普通預金の金利 |
0.001% |
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0.001% | |
0.001% |
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0.001% |
ご自身の金融機関はこちらのサイトで調べるのが便利!(情報2017年3月15日現在)



円安とは
円の価値が安くなるということ。例えば、ドルに対して為替レート20円の円安になると1ドル=120円になったとする。これまで100円で買えたリンゴが120円を出さないと買えなくなるということですよね?

アベノミクスのインフレターゲットとは?
正式名称はインフレーション・ターゲティング(inflation targeting)。中長期的なインフレ率の目標値(あるいは目標幅)を数値として明示する、金融政策運営の枠組みのことをいう。
これは「中央銀行がインフレ目標を明示し、その達成を優先する金融政策」で、安倍政権はこのインフレターゲットを達成するために、「量的緩和(通貨供給量の拡大)」を日本銀行に要請した。






そうなんです。涼子さんのように自分のお金を全て円で、しかも日本の銀行に預けているというのは、リスクが高いと言えます。それは日本が超低金利円安時代に突入したから。だからこそ、そのリスクから自分のお金を守る必要がありますよね。

