お金の歴史

11-1 《お金=紙切れ?!》 なぜ価値があるのか?!

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episode 11-1

「《お金=紙切れ!?》

なぜ価値があるのか!?」

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夏美「ずっと疑問に
   思っていた事なんですが、
   なんでこの紙(1万円札)
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   が1万円の価値を持つんですかね?」
 
涼子「確かに、
   それは考えたことありますね。」
 
夏美「だって、
   1万円札の
   印刷料って約13円だと
   聞いたことありますし!」
 
吉永「それについては、
   お金の歴史を
   見ていくのが一番いいかもしれませんね。」
 
吉永「そもそも、
   お金という概念は
   いつから始まったと思いますか?」
 
夏美「ん~・・・・。
   いつからかな~?」
 
吉永「それでは、まず
   お金の始まりから
   勉強していきましょう!
 
吉永「まず、
   お金という概念が現れる
   大昔は物々交換をしていたことは
   知っていますね?」
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涼子「聞いたことあります!」
 
吉永「ところが、
   物々交換というのは、
   意外にむずかしいのですね。」
 
夏美「それって、
   需要と共有の問題ですよね。」
 
吉永「そうなんです。
   たとえば魚と野菜を交換したい人がいても、
   野菜を持っていて魚と交換したいと
   考えている人と出会わなければ、
   交換は実現しません。」
 
涼子「そう考えると、
   ちょうどよく会うことって
   なかなか難しそうですね」
 
吉永「そうですね。
   そういった偶然に
   頼るわけにいきませんから、
   交換したい人たちは、
   一堂に会するという方法をとりました。」
 
吉永「これが

   市(いち)

   の発生です。」
 
吉永「市がいつ開かれていたかは、
   地名として現代に残っています。」
 
夏美「市がつく地名と言えば
   四日市や五日市などが
   ありますね!」
 
吉永「ただ、
   こうした市が開かれても、
   物々交換はやはり偶然性に
   左右されてしまいます。」
 
吉永「そこで、
   とりあえず

   <誰もが欲しがるもの>

   と交換する

   という形をとるようになります。」
 
吉永「それが
   日本では

   稲

   布

   でした。」
  
夏美「やはり
   日本人といえば
   お米ですよね!」 
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吉永「稲はかつて

   <ネ>

   と発音されていました。」
 
吉永「これは、
   “どれくらいのネと交換できるのか”
   などとやりとりをしているうちに、
   “これのネはどれくらい”
   となって、
   値段の

   <値>

   という言葉になりました。」
 
吉永「また、
   布は紙幣の

   <幣>

   の字として残っています。」
 
吉永「中国では、
   子安貝というきれいな貝が
   交換の仲立ちになりました。」
 子安貝
 
吉永「その証拠が、
   現在の漢字にも残っています。」
 
吉永「お金や財産に関する漢字には、
   いずれも貝が入っていますよね?」
 
涼子「あ!
   ほんとですね!
   財、貯、貴、買・・・・。」
 
夏美「だから、
   貝を分ける書いて、
   貧しくなってしまうんですね~。」
  
涼子「で、
   ほかの国では
   どんなものと交換されていたんですか?
 
吉永「そうですね・・・
   古代ローマでは兵士に

   塩

   が給料として支払われていました。」
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涼子「塩ですか!」
 
吉永「塩は、とても貴重だったので
   十分価値としてはあったんですよ!
   ですので、
   なんにでも交換できたと言われています。」
 
夏美「塩は、
   人にとってとても重要ですもんね。」
 
吉永「また、塩は

   <サラリウム>

   といい、
   ここから英語の

   <サラリー>

   という言葉が生まれました。」
 
涼子「サラリー?」
 
吉永「はい。

   サラリーマンの語源

   にもなっています。」
 
涼子「へ~!!!」
 
夏美「そういえば、
   思ったんですけど、
   稲とかだと
   やっぱり多少保ったとしても
   腐ってしまいますし
   かなり不便ですよね?」

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吉永「そうなんです!
   持ち運びが容易で腐ることなく、
   壊れることもない。
   さらには製造が容易な
   ものが必要とされます。」
 
吉永「こうして生まれたのが、
   金、銀、銅を使った
   硬貨です。」

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涼子「これで、やっと
   お金ができたんですね!」
 
吉永「では、
   今日はこれくらいにして、
   明日は、
   この貨幣から詳しく
   話していきますね!」
 
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ABOUT ME
吉永 智徳
吉永 智徳
コックからFPに転身したという異色の経歴を持つ。2児の父。 不動産投資・税金対策・保険見直し・不労所得を得る方法など、 幅広い分野をカバーする知識で、5年で資産を30倍にしたお金のプロフェッショナル。 難しい金融のトピックもユーモアを交えてわかりやすく解説してくれると人気で、 セミナー受講者数は年間3000人を超える。 また、コンサルタントとして、会社社長から主婦まで、多様なお客様のライフプランニングを務めている。