episode 11-5
「世界2大通貨の一つ
<ユーロ>を探る」
第1話 《お金=紙切れ?!》 なぜ価値があるのか?! https://money-secret.thousand-ventures.jp/4113 第2話 貨幣のはじまり ~こうして経済は回ってきた~ https://money-secret.thousand-ventures.jp/4135 第3話 こうして、今のお金の原型ができた! https://money-secret.thousand-ventures.jp/4155 第4話 国際通貨の米ドルと円の関係とは!? https://money-secret.thousand-ventures.jp/4164

<世界2大通貨>
と呼ばれる通貨が あります。」 吉永「何かわかりますか?」 夏美「ユーロです! これは基本ですよね!」 吉永「その通りですね!ユーロとは、
ヨーロッパ地域の複数の国々で 使われている統一通貨の名称です。」 吉永「お金の単位としては1999年に生まれ、
実際に紙幣や硬貨が
流通し始めたのは
2002年のことです。」
吉永「複数の国々で 同じ通貨を使っているのは、 中米カリブ地域や西アフリカ地域でも ありますが、 これほど多くの国々で大規模に 採用されているのはユーロだけです。」 ユーロ紙幣の種類- 500ユーロ札
- 200ユーロ札
- 100ユーロ札
- 50ユーロ札
- 20ユーロ札
- 10ユーロ札
- 5ユーロ札
- 2ユーロ
- 1ユーロ
- 50セント
- 20セント
- 10セント
- 5セント
- 2セント
- 1セント
<セント(ユーロセント)>
で、100セント=1ユーロ
となります。」
どれも人物の肖像画が
ありません。」
吉永「さまざまな人種・民族の人々の間で 使われるお金なので、 特定の人物の肖像を使うのを避けて、ギリシャ・ローマ時代から
現代まで各時代を代表する
建造物の絵が描かれています。」
夏美「表には窓 裏には橋の絵が 描かれていていますね。」 吉永「これは、 国同士の開かれた関係や相互の交流を
象徴している
と言われています。」 涼子「裏面に ヨーロッパの詳細な地図が 描かれているのも特徴的ですね!」 吉永「スペインのカナリア諸島をはじめ、 各国の領土となっている 小さな島々まで洩らさず 印刷されているのです。」 夏美「でも、 これだけ多くの国が使っている となると印刷している銀行が すごく大変そうですね。」 吉永「実は、 同じお金を使っているのですが、 ヨーロッパ各国で使われるお札や硬貨をすべてを一箇所で製造・印刷している
わけではなく、
それぞれの国ごとに作られているんです。」
夏美「え!? そうなんですか!?」 吉永「はい。紙幣に刻印されている
12ケタの記号・番号を見ると、
一番最初のアルファベットで
どの国で作られたものかが判断できます。」
吉永「例えば フランスは<U> ドイツは<X> です。
表はどの国も同じデザインですが
裏面はそれぞれの国ごとに違うデザインを使っています。



8つのコインすべてに
異なるデザイン
が用いられています。 吉永「ギリシャは ギリシャ神話に出てくる ”エウロパ姫やアテネの女神を表す” <フクロウ> などが描かれており、


ヨーロッパの経済回復のためで
あったといわれています。
第2次大戦後、世界のリーダーは米国に移りました。
米国がメキメキと存在感を強める一方で、 経済成長から取り残されました。その間に米国は、
ソ連に対抗する強大な軍事力と基軸通貨ドルを基に
西側先進国における覇権を確立したという
背景があり、 その米国に対抗するため
と言われています。」 吉永「現在では、”25の国”
でユーロが使われています。」 夏美「経済や投資にとって 為替の動きはすごく重要に なってくると思うのですが、 意外とその国の通貨が どういうものなのかというのは 知らないものですね。」 吉永「そうですね。 お金を扱う職業としては 知っておいて損はないですね。」