ファイナンシャルプランナーって何?
episode6-2
「誰も教えてくれなかった
給与明細の見方」

吉永「では今日は、 知っているようで知らない
源泉徴収と年末調整について
ご説明したいと思います」 三好「あまり気にせず35歳まで 来てしまいましたから しっかり覚えて帰ります!」 吉永「まず、源泉徴収についてです。 そもそも、税金は1年間の収入から 「引けるもの」を引いて、 その「残り」に税率をかけて算出します。 でもサラリーマンの皆さんは 自分で計算しませんよね?代わりに勤め先である会社が
計算して、毎月のお給料から
天引きしているからなんです。
このような仕組みを
源泉徴収制度というんです。」

毎月源泉徴収されている
おおざっぱな所得税額を
納めるべき正しい所得税額に
計算しなおすこと。
それが年末調整なんです」

しかし、中途退職したまま
再就職しない場合は
年末調整を受けられませんから、
所得税は納め過ぎのままとなります」
夏美「そういう時は翌年に確定申告すれば 問題解消ですよ~」 三好「へ~ (うちの奥さん出産前に辞めた時 ちゃんと申告したのかな…?) ちなみに忘れてた時は どうなるんですか?」
給料天引きの代表と言えば
所得税と住民税です。

こちらは前年の所得に対して
支払うものです。」


保険料です。
種類は年金保険、雇用保険、
健康保険、介護保険など
人によって異なります。」

そして、この厚生年金の保険料は
会社と本人が半分ずつ負担しています」
三好「半分でいいのは何かお得な感じ!」 吉永「それから、雇用保険料。 雇用保険は、労働者の生活と 雇用の安定のための保険制度で、 失業時に失業手当が受給できたり、 就業支援を受けられます。」

4~6月に残業すると
保険料が上がってしまう
という事です。」 三好「ええっ」 吉永「実は厚生年金の保険料は、通常は毎年4、5、6月の3か月間に
会社から受け取った報酬を
ベースに決められています。
そのため4月~6月に残業を多く行うと、 その分給料が多くもらえるため、 厚生年金保険料が高くなってしまいます」

今段階的な引き上げが行われている
真っ最中です。
現在17.474%である保険料率は、
3年後の平成29年9月には
18.3%になる予定です。
これからもっと引かれていきますので、 こちらもお忘れないように」

会社特有の組合費や個人の財形貯蓄
なども給料から天引きされています。
毎月さっとしか目を通さない給与明細には 様々な情報が載っています。給与明細は
サラリーマンにとっては
非常に重要なお金の証。
しっかり見方を理解して、 これからは意識しながら チェックしてみてくださいね」
