ファイナンシャルプランナーって何?
第一話 「その保障、本当に適正ですか?」 第二話 「さらに知っとこ!遺族年金」
episode 7-3
「かわいい子には保険をあげよ」
三好「僕が死んでしまっても
妻と娘が路頭に迷わないために 保険は必要。でも普通の定期保険とか終身保険は必要ない…
いったいどういうことなんですか?」 吉永「入るべきは死亡保険ではなく、収入保障保険なんです」
三好「何ですかそれは?」 吉永「これは、契約時に定めた保険期間内に、 三好さんが死亡したり 高度障害になったりした場合に、遺族が保険金を一括で受け取らずに、
分割して決められた金額を
年払いや月払いで受け取ることが
できる保険です。



しかし、30歳ともなれば
どうでしょうか?
お金をかけてあげることは ほとんどなくなりますよね? 収入保障の良いところは、 「毎月○○円」と設定することで、 無駄を省き、 保険料が安くなる点なんです。」 三好「もうちょっと分かりやすくお願いします」 吉永「定期保険は、万一の事態がいつ起こったとしても、
受け取れる保険金総額は一定で
変わりません。
三好さんが40歳で死んでも、 60歳で死んでも 3000万円がおりるわけです。 一方、収入保障保険は、万一の事態が起きた時期によって、
受け取る保険金総額は変わります。
収入保障の保険期間が30年だとして、 加入後10年目に亡くなった場合だと 以後20年間、保険金を受け取れます。 もし25年目に亡くなったのであれば、 遺族が保険金を受け取れる期間は 5年間になるわけです。
そのおかげで保険料が
安く済むんです。
一括で保険金がおりる 死亡保険は保険料が月額15,000円、対して収入保障保険は
月額約3,000円で済みます。」
三好「そんなに違うんですか!?」 吉永「大切なのは、大金がおりるかではなく 残されたご家族、とりわけ娘さんが 不自由なく暮らしていくことですよね?収入保障保険にすれば
現在の支出を抑えられますし、
もし死亡しても、出費がかさむ時期は
しっかりカバーできますよ」
三好「確かに…今すぐに死んだら 3,000万円はないと困るだろうなと 思っていたけれど、 僕が60歳で死ぬときは娘はアラサー… そんなに心配することもないですね」 夏美「娘さんが小さい頃は、遺族年金や 諸手当で月に約20万円入ってきますから、 これらと合わせれば、ゆとりある生活が おくれるはずですよ」 三好「今よりいい生活ができたりして… 僕が入るとすると、保険料は いくらになるんですか?」吉永「月に3,150円です。
ご夫婦2人の保険料は
月額15,754円になります」
三好「今は月に3万円払っているから…本当に約半分になった!」
夏美「よかったですね!三好さん」 三好「あ、この流れで聞いておきたいんですが、 学資保険って入った方が良いですか?」 吉永「ケースバイケースですね。 どうしてもあると使ってしまって 学費を貯められないような方には 有効だとも言えます。 ただ、モノによっては満期金が積み立てた金額より
少なくなってしまう可能性もあります。
三好さん、学資保険の目的は何ですか?」 三好「娘の将来の教育資金をためる事です。」 吉永「そうですよね? つまり保険自体が目的ではないワケです。 目的が達成できるのであれば、 手段は何でも良いはずですよね?教育資金をためる手段として
学資保険は最も良いかといわれると、
そんな事はありません。
お金を増やす手段は 他にいくらでもあります。 必ずしも学資保険で学費を用意しなくては いけないわけではないと考えてください」 夏美「娘さんを思うなら、 学資保険に入るよりも、 娘さんを保険に入れてあげるべきですよ」 三好「え?娘はまだ4歳ですけど?」 吉永「こないだ涼子さんにも話しましたが、保険というものは入るのが
早ければ早いほど
保険料が安くできるんです。
三好「どうしてですか?」 吉永「保険料というのは、 保険金を払う可能性の高さに応じて 値段が決まるものです。 子供は中高年に比べて 病気や死亡のリスクが低いですから」 夏美「しかも、小さい時に保険に入っておけば、 その後ずっと保障が受けられるんですよ。 学生の頃に思わぬケガをしたり、 ちょっとした病気にかかったりしても 保障があると心強くないですか?」 三好「確かに小さい時から入っていれば、 万が一の場合に備えられるし、 涼子みたいに結婚したからって 焦って保険に入ることもないんですよね。
保険は、定期的に見直しする
ことをおすすめします。
保険会社の新商品に良いものが 出ているかもしれませんし、保険はその時その時の状況に合わせて
形を変えるのが最も効率的だからです」
夏美「最小限の保険料で最大限の保障ですよね♪」 吉永「その通り! そのためにも2~3年に1回は 見直すのがベストですね。」 三好「何から何までありがとうございます! 家賃・税金・保険…吉永さんの言う通り 7万円浮かすことができそうです! 本当にありがとうございました!」 夏美「三好さん、 お礼を言うのはまだ早いですよ? 来週からは支出を減らすのではなく、収入を増やす方法を学びませんか?」

