投資

13-2 株を始めてみるとどうなるの?

昨日で株の基礎は分かったかと思います。
では実際に株を買うとなるとどうなるのか
シミュレートしてみましょう。
 
さて、まず株を始めるのには何が必要になるのでしょうか。
一言で言うと「資金」と「証券会社の取引口座」です。
 

【株投資で必要なもの?】

図4 (2)
何を差し置いても株式を購入する資金が必要となります。
株式投資では最低でも10万円程度の
資金がなければ始めることも出来ません。
 
企業によってもちろん違いますが、
株式1株あたりの金額はさほど高額ではありません。
100円程度のものも多くあります。
 
しかしその株を1株ずつ購入することはできず、
企業によって異なりますが、
10株からであったり、500株であったりします。
一般的には1000株単位での購入が基本となっています。
 
仮にA社の株が1100円だとしても、
購入単位が1000株単位であれば
最低でも10万円の元手がなければならないのです。
 

【お金の次に必要なもの】

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次に必要なのは証券会社の取引口座です。
株の売買を行うためには
絶対に証券会社を通さなくてはいけません
 
なので証券会社に取引口座を持たなくては
株の売買は始められないのです。
また、株を売買する際には、基本的には
証券会社へ手数料を払わなくてはいけません
 
手数料の金額は証券会社や
売買する金額によって異なります。
今はネットで簡単に株の売買が出来ますが、
ちょこちょこいじっているうちに
意外と手数料がかかったりするので、
手数料が安い会社を使ったり、
手数料があまりかからない金額内で取引するなど工夫が必要です。
 
こうして資金と口座を持ち、
株の売買を始めることが出来るのですが、
そこから利益をあげられるかどうかは
市場を読む力や企業の業績を分析するなどの
努力にかかってきます。
この努力が株取引においては最も重要です。
 
 

【税金はどれくらい?】

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さて、努力の甲斐あってどうにか売買もうまくいき、
利益をあげられたとしましょう。
残念ながら利益は丸々手元に残るわけではありません。
株式の売買益(キャピタル・ゲイン)には税金がかかるのです
 
これは取引口座の種類や所得によって払い方が変わり、
確定申告が必要な場合もあります。
 
ただ、年収2000万円以下のサラリーマンは、
給与所得と退職所得以外の所得の合計額が
20万円を超えない場合は確定申告を行う必要はありません。
つまり株の利益が20万円を超えなければ
申告の必要はないということです。
 
また、株式売買で得た利益だけでなく、
企業からもらえる配当金(インカム・ゲイン)にも税金はかかります
こちらは確定申告で納税することになりますが、
キャピタル・ゲインと合わせて20万円以下の利益ならば申告しなくても大丈夫です。
 
このように株取引で得た利益にも、配当金にも税金はかかります。
共にその税率は20131231日までは10ですみますが、
201411日からは20%に増えます
 
しかしこのマイナスをカバーする制度が
2014年からスタートするのです!
それが「少額投資非課税制度」です。
 
この制度は株を初めてやる人にも非常に耳寄りな制度です!
次回はこちらの制度をご説明します。
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吉永 智徳
吉永 智徳
コックからFPに転身したという異色の経歴を持つ。2児の父。 不動産投資・税金対策・保険見直し・不労所得を得る方法など、 幅広い分野をカバーする知識で、5年で資産を30倍にしたお金のプロフェッショナル。 難しい金融のトピックもユーモアを交えてわかりやすく解説してくれると人気で、 セミナー受講者数は年間3000人を超える。 また、コンサルタントとして、会社社長から主婦まで、多様なお客様のライフプランニングを務めている。