「銀行預金の利息は低いというけど、実際どれくらいなんだろう?」
「銀行預金は元本割れしないから安心というけど、本当なのかな?」
こんな悩みを抱えている方に役立つ情報をお届けします。
この記事では「元本が割れないこと」は安心ではないということをわかりやすく説明しています。
時代に合わせた金融知識を身につけ、未来の自分のために今からできる対策を講じましょう。
100万円に対してもらえる利息は10円以下【金利は0.001%】

珍しいわね、難しい顔して。何かあったの?
「銀行の利息も低くなったわよね」
って言ってたんです。
今金利っていくらなのかしら。
低いということだけでちゃんと考えたことなかったわね。
だから今から調べようと思って。
そこから税金が20.315%引かれますから口座に入ってくるのは普通預金で7〜8円、定期預金だと70円〜80円くらいですね。

吉永さん、さっきの『定期預金』って何ですか?
原則、一定期間解約しないことを条件とするので、金利が少し高いです。
金利は0.1%〜0.2%くらいです。

銀行が破綻しても1000万円未満であれば、保護してもらえます。
元本が割れないのはやっぱり安心です。
本当にそうでしょうか?
物価上昇がお金の価値を下げる【元本割れしない預金に潜むリスク】

でもお金の価値は下がってしまっているんですよ。
これは総務省統計局が発表している消費者物価指数です。

“引用元:総務省統計局消費者物価指数(CPI)(全国)最新の月次結果の概要“
いわゆる物を買うときの値段の指数ですね。
総合指数についてどう書いてありますか?
2015年と比べて2020年は全体的な物価が約2%上がっているんです。


=お金自体の価値が下がっているということです。
たった2円と思うかもしれません。
ですが100万円が102万円になると考えるとどうですか?
5年間預けていたとしても40〜50円。
追いついてないどころか、このままじゃどんどん差が開いてしまいますよ。
目標通り毎年物価が2%で上昇し続ければ、現在の1,000万円の価値が
5年後に906万円
10年後には820万円
20年後には672万円
になると試算されています。

“引用元:三菱UFJ銀行 どうして資産運用が必要なの?“


「元本が割れない銀行に預ける」ことにもリスクは潜んでいます。
その対策のために、資産運用をする必要があるのです。
資産運用の前に準備すべきこと【お金を色分けして資産の現状を確認】

ただ、全てそうしておく必要があるのかを考えて欲しいんです。

“引用元:西日本シティ銀行 個人のお客様>お金をためる・ふやす>投資信託>お金の色分け“
固定資産税の支払いなど、使い道が決まっているお金
すぐに使う予定はなく、将来のために残しているお金
など、持っているお金をそれぞれ用途によって目的別に分けるんです。
手元に残すお金とは、現金、あるいは普通預金に入れておくお金で、生活費や、不意の出費に備える資金です。
人によりますが、目安は給与3ヶ月分です。
そしてまさに結婚指輪購入資金のように、使い道が決まっているお金もありますよね。
固定資産税の支払い等、毎年かかる税金もこの項目に入ります。



そして最後に、将来のために残しているお金です。
具体的な使用目的は決まっていなくても、将来的にかかる子供の教育資金や、老後資金等、実際に使うまでに、ある程度の時間があるお金です。
なんとなく貯めているお金もこの項目に入ります。



でも、具体的にどれくらいの金額をどうやって分けたら良いんだろう。
まずはお金の色分けをして資産の現状を確認するところから始めてみてください。
それが出来たら物価上昇に備えて資産をどう増やしていくか一緒に考えていきましょう。