
第5話
「FPとの付き合い方・総集編」
夏美「今週のメルマガも今日で終わりです。 毎週金曜日は総集編です。」 涼子「確認なんですが、 FPってどんなお仕事なんですか?」 吉永「一言で言うと、お客様の人生設計の
お手伝いをする仕事です。


お客様の夢や目標に対して
総合的な資金計画を立て、
経済的な側面から実現に導く
方法をお教えするのがFPです」
夏美「それから、これからの時代を お金に困らずに生きていくためには、 金融・税制・不動産・住宅ローン・ 生命保険・年金制度などの 幅広い知識が不可欠です。 でもそういった難しいことを 全部理解するのは大変ですよね? こういった知識を駆使して、 お客様をサポートするのも FPのお仕事なんです。」 涼子「ということは、結婚したら必ず相談 しにいったほうがよさそうですね!」 吉永「いえ、独身の時も、いや逆に独身だからこそFPは必要です」
夏美「そう。 独身者はついつい贅沢を しがちなのに加え、 貯金をしなくてはいけない意識が 希薄なため、 気づいてみると大して 貯金がないパターンが多いんです。」
貯金をするにしても、
単利や複利といった
金利のことを知った上で
積立先を選ぶのと
何も知らずに
適当に貯金するのでは
雲泥の差が生まれます。
ぜひ効率的でムリが来ない貯蓄方法を FPに尋ねてみてください」
【金融「学問のススメ」】
吉永「さて、前々回私が言った 『福沢諭吉に働いてもらう』に ちなんで、最後に、福沢翁の名著 『学問のすすめ』の話を したいと思います。」 涼子「すごい急に話が飛んだ!? それFP全然関係なくないですか?」 吉永「とにかく最後まで聞いてください。 ところで涼子さんは福沢諭吉の 名言をご存知ですか?」 涼子「『天は人の上に人をつくらず』 ってやつですよね?」
人間は生まれたときは
確かに平等かも知れないが、
社会を見渡すと、
金持ちもいれば貧乏人もいて、
賢い人もいれば愚かな人もいて、
現実には格差がある
と言っているんです。」 涼子「へ~知らなかった~」 吉永「諭吉は、その格差の原因をその人に学問の力があるか
どうかによって生じた違いである
と言っているんです。 つまり、学問をしないことが 格差を生むのであって、 格差が生まれないようにするために 学問をしなければならない といっているのです。」 涼子「だから学問のすすめって タイトルなんですね。」 吉永「はい。 そして諭吉はその学ぶべき学問も、 世間に役に立たないものではなく、 読み書き算盤を基本として、 経済学や倫理学など、生きていくために必要な学問
『実学』を学ぶことが
必要だといっているんです!」
涼子「あれ?何か今週の初めに言われたこと とかぶるような・・・」 吉永「まさにそのとおりです。 週初めにも言いましたが、今の時代を何不自由なく
生きるためには、
金融という実学を勉強
しなければなりません。
諺に『天は富貴を人に与えずして、 これをその人の働きに与うるもの なり』というのがあります。 生まれついてお金持ちではなくても、 金融を勉強したりFPの力を借りて お金を守り増やしていこうという 姿勢が人生にお金とゆとりを もたらしてくれるんですよ」 涼子「諭吉さん良いこと言う~ だてに長年1万円札の顔 やってるわけじゃないんですね~」