
ファイナンシャルプランナーって何?
第一話 「外貨預金ってどんなもの?」 第二話 「魔法の投資法・ドルコスト平均法」 第三話 「いざ外貨預金!でもその前に…」 第四話 「外貨預金とFXの違いとは?」Episode3~5~
「これで完璧!外貨預金の始め方」
夏美「今週もやってきました総集編!」 涼子「今週は本当に勉強になりました。 あれだけためらっていた外貨預金。 今すぐにでも始めようと思いますもん♪」 吉永「では最後におさらいといきましょう!」 吉永「まずは前提から。 外貨預金とは
日本円をドルやユーロなど
外貨に交換して預金することです」

①金利が高い
②分散投資でリスクに備えられる
(円がダメになっても安心)
③円安になれば利益が出る」
涼子「どのくらい金利は高いんですか? あとどうして高くできるんですか?」 吉永「金利は預け入れる額・期間・ 外貨の種類・銀行によって様々です。 高いと言っても、
日本同様、0%台もあれば、
10%を超えるものもあります。」
夏美「金利は、その国の景気動向や インフレ率予想など、 様々な要因によって決まるんです。 たとえば、現在オーストラリアドルや ニュージーランドドルは高金利ですが、 これは、現在オセアニア国家は好景気で 資金需要が活発なためです。」 涼子「円安で儲けるというのは どういう仕組みなんですか?」 吉永「預け入れた時と払い戻しする時の 「為替レート」= 「円と外貨の両替の価格」が重要です。 円で預金するのと違って、外貨預金の価値は
日々変化します。
例えば、1米ドルが100円のときに、 1万米ドル(100万円)預けたとします。 スタート後に円高が進み、 1米ドルが90円になりました。 米ドル預金額は1万米ドルのままですが、円に換算すると”90万円”です。」
涼子「1米ドルが90円になって、 90円×1万だからですね!」 吉永「そうです。 始めたときは100万円だったので、 10万円の評価損となってしまいました。 もしこのとき米ドル預金を払戻をすると、 10万円の損が出てしまいます。」 涼子「じゃあ売らずにそのままでいます」 吉永「そうやって米ドル預金を続けていたら、 今度は1米ドルが110円となりました。 1米ドルが90円のときとは逆で、 持っている1万米ドルの 評価額は”110万円”となり、 10万円の評価益が発生しました。 もしこのときに払戻をすると、 10万円の利益を獲得できます。」
①為替状況によって価値が
目減りしてしまう
②ペイオフ制度の対象外
③為替手数料が高い」

銀行の破綻によって
預金が帰ってこなくなる
リスクがあります。」

外貨にするときも、
円に戻そうとするときも
為替手数料というものが
発生します。

同じ1米ドル100円だとしても、
元本割れとなってしまいます。」
涼子「えええええ リスクが大きすぎるような…」 吉永「では今から一つ一つ リスクを回避する方法を説明します。 まずペイオフ制度外ですが、 これは簡単な話で、破たんする可能性が低い
銀行を選べばいいんです。
そもそも銀行が簡単に 破綻することはありませんが、 もしもの時を考えて、 スタンダード・プアーズや ムーディーズなどの格付け機関が おこなっている格付けを きちんと確認してから 銀行は選びましょう。」 涼子「確かに落ち着いて考えてみれば、 めったやたらに銀行が倒産してるって 聞かないですもんね。」 吉永「次に手数料です。 確かに窓口があるような 大手都市銀行の為替手数料は ぼったくりかと思うほど高額です。 それに比べ、ネットバンクの為替手数料は
大手都市銀行より
かなり安いです。
手数料は銀行と外貨の種類によって 変わりますが、ネットバンクなら
1/4~1/10の手数料で済みます」
涼子「外貨預金を始めるなら絶対 ネットバンクにします!」
為替で損するリスクを避ける
方法はないですよね?」
吉永「それが実はあるんです! その方法とは、ドルコスト平均法です。」

吉永「一定金額を積立て続ける
ただそれだけです。」 涼子「えっ!?それだけですか?」 吉永「分かりやすく説明しましょう。 例えば、涼子さんの友人が 会社を作ったとします。 その友人の為に、その会社に 毎月1万円ずつ投資をしていくと決め 1年間投資していくとしましょう」 涼子「はい」 吉永「もし仮に1株=1万円であれば 買える株は1株ですよね?なので、 まず1ヶ月目は1万円で1株を購入します。 次の月はいきなり株価が 半値になってしまいました。 つまり1株=5000円なので 2ヶ月目は1万円で2株を購入しました。 次の月はなんと1株2500円まで落ちました。 なので3ヶ月目は1万円で4株を購入します。 この時点で投資しているお金は3万円。 手にしている株は7株ですね?平均すると1株あたり4285円
払ったことになります。

平均すると1株あたり1795円
払ったことになります。

21250円の損失
となってしまいます。」 涼子「全然リスク回避になってないー!」 吉永「しかし何とか事業が軌道に乗り始め、 徐々に株価が回復してきます。 1株3000円まで戻ってきました。 そうしたらどうでしょう? どれくらい利益が出るかというと… 3000円×39株=117,000円 売値117,000円-投資金額70000円=41,700円なんと…
投資金額の50%以上
の利益が出るのです。」 涼子「ええ~スゴイ!最初に投資し始めたころの 株価にならなくてもいいんですね!?」 吉永「そう、投資し始めた1株1万円まで 戻らなくても利益は出るんです。 ちなみに株価が1万円まで戻ったとすると 10,000円×39株=390,000円 売値390,000円-投資金額70000円= 320,000円投資資金の約5倍の利益を
得ることが出来ます」

涼子「きゃー♡最高ですね!」
吉永「ちなみに、このように月ごとの投資ではなく 一括で7万円を投資したとすると、 株価が3000円に戻ったところで 投資当初の株は1万円なので70%のマイナスです。
つまり、株価が1万1円以上にならないと 利益を取ることが出来ないのです」 涼子「ということは、一括じゃなくて 毎月ちょこちょこ投資した方が 儲かるってことですか?」 吉永「その通りです!ドルコスト平均法は
負けにくい投資方法なのです!
別のシミュレーションをしてみましょう。 月に5万円ずつの積立を10年間した場合で、 相場が4パターンあるとします。
リスクヘッジをしながら
利益を出しやすい
という最強の投資手法なんです。 これを使うことによって、 為替相場に一喜一憂せずに 資産を増やしていけるんです」
涼子「しかも積み立てだから 最初に大きな資金なくても出来ますもんね♪ 早速ドルコスト平均法を使って 外貨預金をしたくなったんですけど、 外貨ってたくさん種類がありますよね。 初心者におすすめなのはどれですか?」 吉永「初心者の方にはやはり
世界の基軸通貨である
米ドルがおすすめです。
米ドルならニュースなどで簡単に 為替の動きをチェックできますしね。」
むしろ複数に
分けた方がいいです。
資産運用には
分散投資が大切なんです。
通貨をいくつかに分けて 預け入れすることで、 利益が出ている通貨もあれば、 損失が出ている通貨も…となる可能性が 高く、リスクを分散させられることで トータルで利益を出せるようになります」

