
ファイナンシャルプランナーって何?
episode 7-1
「その保障、本当に適正ですか?」



夫婦合わせて3万円です。
僕も妻も定期保険でして、 僕の方の保障が、入院時にもらえる入院給付日額が1万5千円、
1入院支払限度日数は180日まで、
死亡時に一時金で3000万円おりる内容です。
妻は入院給付日額が同じく1万5千円で
1入院支払限度日数180日、死亡保障はなしです。」
吉永「なるほど…ズバリ言いましょう!保険料は月額3万円から
最大で半分にまで下げられる可能性があります」
三好「やったーーーー!さすが吉永さん! で、何をどうしたらいいんですか!?」 吉永「まずは保険についての考え方から 押さえていきましょう。 涼子さん経由ですでに ご存知かもしれませんが、 おさらいの意味で聞いてください。保険とはリスクに備えるもの。
ないリスクにも保険を用意しても 無意味ですしお金の無駄遣いです。」
生きていく上でのリスクとは、
死ぬこと・病気になること・
生存することです。」
三好「生存するリスクっていうのは、 お金が必要って意味なんですよね! 涼子から聞きました」 吉永「その通りです。 そして、各リスクに対して 用意されているのが 保険というわけです。」 三好「ならやっぱり保険はしっかり 入っておかないといけないんですよね?」 吉永「一概にそうとは言えません。 というのも、日本は社会保険制度が しっかりしているので、これらが 基本的には助けてくれるからです。」 三好「どういうことですか?」吉永「死亡リスクには遺族年金が、

病気やケガには健康保険が、

生存するリスクには老齢年金が。

この様に、基本的には
これらが助けてくれるんです」
三好「えっ、じゃあなぜ僕らは 保険に入っているんですか?」 吉永「社会保険制度が助けてくれるとはいえ、それだけでは不十分だからです。
遺族年金だけでは足りないから 生命保険や死亡保障で補う、 先進医療を要する病気にかかっても 大丈夫なように医療保険に入る、 といったようにです。」 三好「なるほど~」 吉永「話は保険料に戻しますが、 先ほどお話ししたように、 三好さんの保険料は半額以下にできる可能性があります。その理由は…今の保障を見直して適正な保障にすることで結果的に保障を減らすからです」 三好「保障を減らすなんて不安なんですけど…」 吉永「ハッキリ言って、三好さんのケースでは医療保険に入院給付日額1万5千円も必要ないかもしれません。
医療に関していえば、 高額療養費制度もあります。 心配なさらなくても、そんなに 医療費はかさみません」 三好「高額療養費制度って何ですか?」 吉永「1カ月にかかった医療費の 自己負担額が一定の金額を超えた場合、 それ以上は支払わなくてもよいという 公的な医療保険制度のことです。」
とはいえ、
適用外のものもあります。
入院した場合に大きいのは 差額ベッド代です。」三好「差額ベッド代?」
吉永「差額ベッド代とは、 実際に入院する部屋によって、 1日ごとにかかる料金のことです。
差額ベッド代の平均は
1日当たり約6000円です。

入院時の食事代は、1日あたり
780円かかりますし、
※一食につき260円(一般の方の場合)として3食分を算出(社会保険庁ホームページ参照)
高額療養費制度対象外の 先進医療を受けるための費用や パジャマやスリッパその他もろもろの 生活用品代も必要です。」

吉永「ケースによって違いますが、医療費と食事代は
5000円もあれば足りることが多いです。
差額ベッド代の1日あたりの 平均額は5,828円でした。 つまり、医療保険で 備えるべき入院給付金日額は1万円を目安に考えて備えておくと良いでしょう」

吉永「さらに1入院の支払限度日数も180日から
60日に減らします」
三好「2/3も削っていいんですか!?」 吉永「厚生労働省の調べによると、平均入院日数は32.8日です」
<厚生労働省「患者調査」/平成23年>
三好「そんなに短いんですか!?」 吉永「35~64歳だけで見れば26.2日です。 しかもこれには、250~380日と 入院日数が非常に多い 統合失調症や認知症のケースが 含まれています。統計データからみれば、1入院の限度日数は60日あれば、概ねほとんどの病気がカバーできると考えられますよ。」 <厚生労働省「患者調査」/平成23年>
三好「意外だな~ でも言われてみると、 病院ってベッドが足りないって ニュースで言っているくらいですもんね。 長居させてくれるわけないか」 吉永「そういうことです。 以上を踏まえて、私がご提案するのは、入院給付日額/10000円、1入院支払限度日数/60日、
手術給付金付の医療保険です。
さらに先進医療の保障と3大疾病の保障を
プラスします。
論より証拠で、明日は実際に この内容で保険を設計していきましょう」