ファイナンシャルプランナーって何?
第一話 「その保障、本当に適正ですか?」 第二話 「さらに知っとこ!遺族年金」 第三話 「かわいい子には保険をあげよ」
episode 7-4
「保険料を半額にする方法とは」
夏美「家賃・税金と見てきた 三好家家計シリーズ。 締めとなる今週は、 ’保険料’についてお伝えしていきます」

半分の
15,754円
になりましたね!
もう僕目からうろこでしたよ」 吉永「総集編の今日は、 三好さんの保険料のカットの仕方を ダイジェストでご紹介いたします」●三好さんの保険BEFORE●
内容 三好さん‥①入院時にもらえる 入院給付日額15,000円 1入院支払限度日数は 180日までの医療保険 ②死亡時に一時金で 3,000万円の保険金が下りる 死亡保障の定期保険 奥さん ‥①入院時にもらえる 入院給付日額15,000円 1入院支払限度日数は 180日までの医療保険 金額 三好さん‥2万円 奥さん‥1万円夫婦合わせて3万円

●三好さんの保険AFTER●
内容 三好さん‥①入院時にもらえる 入院給付日額1万円 1入院支払限度日数は 60日までの医療保険 (がん保険もプラス) ②死亡時に毎月15万円の 保険金が下りる 収入保障保険 奥さん ‥①入院時にもらえる 入院給付日額1万円 1入院支払限度日数は 60日までの医療保険 (がん保険もプラス) 金額 三好さん‥9,636円 奥さん‥6,118円夫婦合わせて15,754円
削減内容
入院給付日額15,000円→10,000円 1入院支払限度日数180日→60日 死亡保険 定期保険 3,000万円→無しプラス内容
がん保険 1時金 100万円 収入保障保険 毎月15万円削減総金額 月々14,246円
吉永「では1つ1つを解説していきます。
まず入院給付日額が
1万円で良い理由です。
入院して手術となると、 多額の治療費がかかるとお思いの方も 多いかとと思いますが、実は、高額療養費制度という
医療保険制度を使うことで、
治療費の負担は
かなり減るのです」
夏美「これは、1カ月にかかった医療費の 自己負担額が一定の金額を超えた場合、 それ以上は支払わなくてもよいという 公的な医療保険制度のことです。」
・食事代(1日780円)
※一食につき260円(一般の方の場合)として
3食分を算出(社会保険庁ホームページ参照)
・入院に必要な生活用品代
・入院中の家族の
生活に関する費用
・差額ベッド代



だから、医療保険で
備えるべき入院給付金日額は
1万円を目安に考えて
備えておくと良いでしょう」
夏美「そして180日から60日へ 1入院限度日数を 減らした理由ですね」 吉永「厚生労働省の調べによると、平均入院日数は32.8日。
三好さんの年齢だと平均26.2日です。 しかもこれには、250~380日と 入院日数が非常に多い 統合失調症や認知症のケースが 含まれています。 近頃は病院も必要以上に 入院させることはありません。統計データからみれば、
1入院の限度日数は
60日あれば概ねほとんどの
病気がカバーできる
と考えられますよ。」
<厚生労働省「患者調査」/平成23年>
三好「その2つのカットが 1番大きかったですね。 あとはプラスしたがん保険ですが…」 吉永「がんは、日本人の死因の41%を占める 3大疾病の1つです。 しかも長期入院の可能性が高く、 治療費がかさみやすいので、 個別にがん保険をつけました。」
実は死亡保険金以外にも
遺族を支える手立ては
いくつかあるんです。
三好さんが今突然亡くなっても
三好さんの場合、奥様は
遺族年金や母子手当で
月に20万円近く
もらえます。」

吉永「遺族年金が大半です。
この制度は、家族の大黒柱に万が一のことが
起こったとき、遺族に支払われる
公的年金制度のひとつです。
遺族年金の支給額は、
加入している社会保障制度・
家族構成によって受け取れる
金額が異なってきます。
三好さんはサラリーマンのため遺族厚生年金もおりるので
これを含めると、遺族年金だけで月々140,134円もらえます」
三好「死亡保険に入る必要性を 感じなくなってしまいますね…」 吉永「いくら保障が充実しているとはいえ、 お子様を育てる費用、 お子様を成人させた後の 奥様の生活費用を考えると、 ご家族の不安な気持ちが すべて解消できるわけでもありません。 やはり保険に入っておいた方が 安心ですが、先述の通り おすすめは定期保険ではなく、収入保障保険です。
これは、契約時に定めた保険期間内に、 三好さんが死亡したり 高度障害になったりした場合に、
遺族が保険金を
一括で受け取らずに、
分割して決められた金額を
年払いや月払いで
受け取ることが
できる保険です。

万一の事態が
いつ起こったとしても、
受け取れる保険金総額は一定で
変わりません。
三好さんが40歳で死んでも、 60歳で死んでも 3000万円がおりるわけです。 一方、収入保障保険は、万一の事態が
起きた時期によって、
受け取る保険金総額は
変わります。
収入保障の保険期間が30年だとして、 加入後10年目に亡くなった場合だと 以後20年間、保険金を受け取れます。 もし25年目に亡くなったのであれば、 遺族が保険金を受け取れる期間は 5年間になるわけです。
そのおかげで保険料が
安く済むんです。
一括で保険金がおりる 死亡保険は保険料が月額約15,000円、対して収入保障保険は
月額約3,000円で済みます。」
夏美「大切なのは、大金がおりるかではなく残されたご家族が不自由なく
暮らしていくことですよね?
大学卒業などまでは何かと物入りですが、 それ以降はあまり必要がありません。収入保障保険にすれば
現在の支出を抑えられますし、
もし死亡しても、
出費がかさむ時期は
しっかりカバーできますよ」
吉永「娘さんが小さい頃は、遺族年金や 諸手当で月に約20万円入ってきますから、 これらと収入保障の保険金を合わせれば、 ゆとりある生活がおくれるはずですよ」 三好「なるほど~」
吉永「最後に、保険というもののあり方を しっかり押さえてください。
保険とはリスクに備えるもの。
ないリスクにも保険を用意しても 無意味ですしお金の無駄遣いです。 そしてそのリスクは、生きていく中で
どんどん変わっていきます。
だから保険は
定期的に見直して、
その時その時の
自分に最適な形を
選ぶことが大切です。
最小限の保険料で最大限の保障
この言葉を心に刻んでおいてくださいね」 夏美「これにて保険総集編はおしまいです♡来週は家計の収入を
増やす方法を
ご紹介していきます♪」
