【ビットコインってどんなもの?3分でわかる!ビットコイン講座】

前回のお話はコチラ
【ビットコインは危険?】
涼子「前回言っていたビットコイン。
そういえばずいぶん前に
社長さんが逮捕かなにか
されてませんでしたっけ?」
吉永「日本でビットコインの名前が
初めて聞かれるように
なったのは、まさしくその
ニュースがきっかけでした。
2014年、ビットコインの取引所であるMt.Gox(マウントゴックス)が破綻した
というニュースです。
同社は当時、世界最大の
ビットコイン取引所でした。
そのMt. Gox社が、
約490億円相当もの
ビットコインを
「盗まれた」と宣言し、
破綻したので、
大いに話題になりましたね。」

涼子「それのせいで良い印象がない
っていうのもありますよね」
吉永「あの事件の真相は
いまだにわかっていませんが、
ひとつ言えるのは、
あれは、
ユーザーのビットコインを
預かっていた取引所である
Mt. Goxとその代表に
問題があっただけであって、
ビットコイン自体には問題がない
ということなんです。」
涼子「えっ!そうなんですか?」
吉永「はい。
あの事件のせいで
「怪しい」、
「盗まれてしまう」、
「消えてしまう」、
「信用できない」
といったイメージが
つきましたが、
実際は逆で、
ビットコインは「取引は透明性が高く」「盗むのが非常に困難」であり、「消したくとも消せない」ものなんです。
それもあって、
前回お伝えしたように、
日本政府は
ビットコインを貨幣として
認定しようと
しているわけですからね。
それではビットコインの
なりたちからお話しましょう」
涼子「わ~気になる~」
吉永「ビットコインは
サトシ・ナカモトを
名乗る人物によって
投稿された論文に基づき、
2009年に
運用が開始されました。
こちらがナカモト氏です」

涼子「創案者は日本人なんですね⁉
ビックリ」
吉永「ビットコインの通貨単位は
そのままビットコイン。
ビットコインを表わす
補助単位としては、
ミリビットコイン(mBTC)、
マイクロビットコイン(µBTC)、
サトシ(satoshi)があります。」
涼子「サトシ・・・?」
吉永「サトシは、
ビットコインの作者である
サトシ・ナカモトを
記念してつけられた
ビットコインの最小単位で、
1億分の1ビットコインに
あたります。
マイクロビットコインは
100万分の1ビットコインで、
単にビットと呼ばれることも
あります。」
涼子「1ビットコインって
日本円にすると
いくらなんですか?」
吉永「2018年4月20日現在で
涼子「高ーーーー!」
吉永「今ではこんな値段ですが、
運用開始された2009年では、
それが、2013年には
わずか4年で
160,000倍に
なりました。
1万円購入していた人は数年後、
12億8,000円になった
というわけです。」

涼子「そんな安い時期も
あったんですね…
しかし16万倍って…
最初に買ってた人は
めちゃくちゃラッキーですね」
吉永「まさしく仮想通貨長者と
いったところですね。」

涼子「ビットコインはどうやったら
手に入るんですか?」
吉永「ビットコインは、
商品・サービス・
他の通貨との交換、
また寄付を受けることにより
入手できます」

涼子「普通の銀行なら
口座開設の手続きとか
要りますけど、
ビットコインの場合は
どうするんですか?」
【ビットコインの口座は自分で勝手に開く!?】
吉永「ビットコインには
口座の開設という
概念がありません。

実は、ビットコインには
管理者というものが
いないんです。
管理者がいないんだから
審査なんて到底出来ません。
ビットコインでは、
自分の口座番号にあたる
アドレスを、自分のもの
と決めて勝手に使い始め
ることにより自分のもの
になるんです。」
涼子「そんなことあって
いいんですか?
アドレスが被ったり
しないんですか?」
【ビットコインのアドレスは1人100万個持てる⁉】
吉永「ビットコインの
暗証番号にあたる文字列は、
乱数という、
ランダムに発生させた数字を
元に作られます。
例えるならば、
70回ほど10面サイコロを
振った数字を出して、
それを文字列に変換したものが
暗証番号にあたるものに
なります。
これは秘密鍵と呼ばれ、
色んな形式がありますが、
使いやすい形式では、最終的に
「5」から始まる51文字の英数字
に変換されています。
アドレスとして使えるその数は、
星の数ほどの
組み合わせがあり、
他人と重複することは
計算上ありません。」
涼子「51ケタの英数字…
そんなに長くて
ややこしいアドレスなのか~
口座の開設を申請せずに、
自分で言い始めたら
口座を持ててるって
なんだか斬新ですよね。
ところで、ビットコインの
メリットってなんですか?」
吉永「前回、仮想通貨のメリットで
お伝えしたのと同様、
クレジットカードの手数料よりさらに安価な決済コストを実現でき、
かつ土日祝日に左右されない点ですね。
また売り手買い手双方ともに、
個人情報やカード番号など、
外部に漏れたらマズい
情報の入力も必要ありません。
そのため
eコマースの決済手段として
今後メジャーになっていくと
考えられています。」
●メリット一覧●

涼子「ネットショッピングがもっと
楽になるかもしれないですね」

吉永「もう一つご紹介するならば、
最近、ビットコインを使った
新たな金融サービスが
東南アジアでじわりと
広がっています。
外国人労働者向けの格安な海外送金サービスや、
銀行代わりに使える預金口座サービスなどです。
消費者は、仮想通貨である
ことを意識せず、
現金でサービスを
受けられるのが特徴です。
トラブル時の補償の仕組みが
ないなどリスクもありますが、
金融サービスの普及が遅れる
アジアで、今後、
拡大の可能性を秘めています。
出稼ぎ労働者の方が
本国へ送金する際に、
従来よりも安い手数料で
送金ができるのが
人気の秘密です。
今後これらの国で
盛り上がってくると
さらにビットコインを利用する
業者の数も増えて、
市場が活性化するはずです」

涼子「ビットコインは
新興国で受け入れられやすい
イメージがあるんですが、
それはどうしてなんですか?」
吉永「いいところに気づきましたね!
それは、
なぜビットコインは
国や銀行なしに
その価値を保てているのか
にも関係します。
次回はそのお話をしましょう」
次回はコチラから