吉永所長
夏美ちゃん、なんだか嬉しそうですね。
いいことでもあったんですか?
いいことでもあったんですか?
夏美
実は友達から連絡があって、妊娠の報告だったんです
涼子さん
それはおめでたいわね!
夏美
エコー写真も見せてもらって、これから毎回検診が楽しみだねーって話してたんです

涼子さん
そうねー、これから何度も検診に行くものね。
そういえば妊婦検診の費用ってどのくらいかかるのかしら?
そういえば妊婦検診の費用ってどのくらいかかるのかしら?
吉永所長
夏美ちゃんはどのくらいかかると思いますか?
夏美
えーっと、2,000~3,000円くらいですか?
吉永所長
ん~~~残念。
実ははっきりとした正解はありません。
実ははっきりとした正解はありません。
妊娠や出産にかかる費用は健康保険の対象外です。
よって医療機関や検査内容によって、まちまちなんです。
夏美
そうなんですか?!
吉永所長
初診は5,000円~1万円。その後は検査内容によっても変わりますが大体5,000円~8,000円。
そして妊娠期間中の標準的な検査回数は14回と定められています。
1回5,000円としてもトータルで7万円以上かかることになります。
そして妊娠期間中の標準的な検査回数は14回と定められています。
1回5,000円としてもトータルで7万円以上かかることになります。
夏美
出産前から結構な出費ですね。
そういえば友達も初診で1万円程かかったと言ってました。
そういえば友達も初診で1万円程かかったと言ってました。

吉永所長
追加で検査が発生する場合もありますが、おおよそ10~15万円は見ておいたほうがいいと思います。
そして実は検査だけでもこれだけあるんです。
そして実は検査だけでもこれだけあるんです。

“出典:厚生労働省 妊婦健診Q&Aリーフレット“
夏美
えー!妊娠中って、こんなに検査をするんですね。
意外とあるので、ビックリしました!
意外とあるので、ビックリしました!
これだけ検査を受けるとなると急にまとまったお金が必要になるんでしょうか?
このままじゃ妊娠で嬉しい気持ちよりも、不安のほうが大きくなっちゃいそうです。

涼子さん
補助金などは無いんでしょうか?
夏美
そういえば自治体で妊婦検診の費用を負担してくれるって聞いたことがあります。
吉永所長
夏美ちゃん、よく知っていますね。妊娠を住民登録をしている自治体に届け出ると、まずは母子手帳の交付があるんです。
そして母子手帳と共に補助券が交付されます。
そして母子手帳と共に補助券が交付されます。
補助券は妊婦一般健康診査受診票といって、簡単に言ったら検診時に提出すると、支払いなしまたは一部の支払いのみで済むありがたい補助券です。

涼子さん
それは助かりますね。
ちなみにかかりつけの病院でなく、里帰り出産で違う病院に通う場合は、その補助券は使えるんですか?
ちなみにかかりつけの病院でなく、里帰り出産で違う病院に通う場合は、その補助券は使えるんですか?
吉永所長
かかりつけ病院のある自治体と契約を結んでいる医療機関であれば、使えることがあるようです。
ただ基本的には補助券は使えません。
ただ基本的には補助券は使えません。
夏美
え・・・もしかして全額自己負担・・・?

吉永所長
いえ、そういった場合にも対応してくれる制度があります。
それが償還払い制度です。
涼子さん
先に自己負担で全額支払って、後からお金が返ってくるということですね。
吉永所長
その通りです。
自治体によっては申請方法が異なりますので窓口やホームページ等で確認が必要です。
自治体によっては申請方法が異なりますので窓口やホームページ等で確認が必要です。
夏美
よかったー。
でも一旦は自己負担になるので、検診に行く際はお財布に余裕をもっていったほうがよさそうですね。
でも一旦は自己負担になるので、検診に行く際はお財布に余裕をもっていったほうがよさそうですね。
吉永所長
そうですね。また、助成制度を活用しても全額自治体が負担とはなりません。
平均約58000円は自己負担が発生しているようです。
平均約58000円は自己負担が発生しているようです。
涼子さん
その分の検診費用の準備は、必要ということですね。
ちなみに妊婦検診の費用は、医療費控除の対象になりますか?
ちなみに妊婦検診の費用は、医療費控除の対象になりますか?
吉永所長
はい、妊婦検診は医療費控除の対象になります。
1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告で医療費控除手続きをすれば、払いすぎた税金の一部が還付される可能性があります。 申請には領収書が必要になりますので、きちんと保管しておきましょう。

涼子さん
妊婦検診の費用が意外と高くてびっくりしました。
助成制度もあって少し安心です。
助成制度もあって少し安心です。
最近、病院に行くお金がないからと、検診に行かない妊婦さんもいるって聞きます。
そういった方も、こういった制度を上手く活用していくと、安心して妊婦生活を送れるんじゃないかな~って思います。

吉永所長
そうですね。確かに検診費用は健康保険適用外です。
ですが万が一妊娠中毒症など、妊婦さんの体に治療が必要な病気が発見された場合は、健康保険が適用されます。
気になる症状があるときは安心して早めに、医療機関に相談して欲しいと思います。
ですが万が一妊娠中毒症など、妊婦さんの体に治療が必要な病気が発見された場合は、健康保険が適用されます。
気になる症状があるときは安心して早めに、医療機関に相談して欲しいと思います。
夏美
友達にも伝えます!
吉永所長
ちなみに自治体によって補助される回数や金額が若干違うんです。
こちらを見てください。

“出典:厚生労働省 妊婦健康診査の公費負担の状況にかかる調査結果についてより“
涼子さん
負担額が一番高いのは青森県で118,920円で、一番低いのは神奈川県の69,644円なんですね。
自治体によって約5万円程開きがありますね~。
自治体によって約5万円程開きがありますね~。
吉永所長
そうですね。妊娠してから、意外と自己負担額が大きい・・・とならないように、今あなたの住んでいる自治体の制度を、是非確認してみましょう!
涼子さん
子育て支援が手厚い自治体もありますもんね。
私も妊娠した時のために確認しておきたいと思います。
吉永所長、ありがとうございました。
私も妊娠した時のために確認しておきたいと思います。
吉永所長、ありがとうございました。